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第2部『計画打倒編』
第17話『紅林姉弟の一日』
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う言いながら櫛で髪を整える。
「そんな!せっかく面白くしたのにぃ!」
「残念でしたっと!」
二人は歩きながらこのやり取りをして笑った。
「さあ、そろそろ出口だよ。」
「うわっ!ホントだ!早かったね香月。今何時?」
「ええと、でもなんだかんだで12時28分だよ。」
「一時間半も居たんだ。それじゃ、そろそろ出るか。」
「そうだね。」
二人は土産物だけ見て出て行った。
「香月、次はどうしようか?」
「えっ!遊月考えていなかったの?」
「だって、こういうことって男の人が決めることじゃ無いの!?」
「どうしよう。そうだ!遊月、ここからゲーセン街道に入るから色々寄らない?」
「いいねそれ!賛成!」
二人は手当たり次第にゲームセンターに入って行く。
「しっかし、ゲーセンは何時でもえげつない設定をしているね。」
遊月は、言ってはいけないことをはっきり言う。
「あ、でもあれなら簡単に捕れそうだよ。」
香月が指を指した先には、三爪型のミニUFOに入った大量のシフトカーがあった。
「でも、あれホントに捕れるの?」
「まあ、見ていてよ遊月。」
香月がしゃがみ百円を投入する。この機種はボタン式では無く30秒のレバー式であり、香月は一番手前にあるシグナルチェイサーに狙いを定める。
「香月、ホントに大丈夫なの?」
「大丈夫、ほら。」
30秒経ちアームは落下。二つの爪は後ろに、残る爪は台を噛んだ。そして、後ろの爪が引きずるようにシグナルチェイサーとチェイサーコブラバイラルコアを引きずり落とした。
「はい。大丈夫って言っただろ?とりあえず、遊月にこれを。御守りみたいなものだと思って。」
香月は遊月にシグナルチェイサーを渡す。
「すごい!どうして上手く行ったの?」
「このタイプの場合、軽い方が持ち上げ難いんだ。シフトカーの重さなら、手前にある物を引きずり落とす方が捕りやすいんだ。それに、後ろの爪がしっかりフックしてくれるから途中で抜ける心配も無いんだよ。」
「ホントに?なら私もやってみたい!」
「いいよ遊月。はい。」
香月は百円を投入する。
「じゃ、頑張ってみるね!」
遊月は香月に言われた通りにレバーを動かし、計二百円で残る二種のチェイサーバイラルコアをゲットしゲームセンターから出た。
「それじゃあ遊月、そろそろお昼にしようか。」
「確かに!そろそろ結構な時間だしね!」
二人は近くのサイゼリヤに入る。
「遊月、何を頼もうか。」
「私も考えて無いよ。」
「それじゃあ簡単な物にするか。」
香月はインターホンを押す。
「ご注文はお決まりでしょうか?」
「カルボナーラが一つ、あとベーコンとほうれん草のピザを一つ。それにドリンクバーを二つお願いします。」
「もう一度確認させていただきます。カルボナーラがお一つ、ベーコ
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