暁 〜小説投稿サイト〜
真犯人
4部分:第四章
[2/2]

[8]前話 [9] 最初
の仕事はこれで終わりだし」
「世の中様々な世界もあるさ。僕達のいるような世界もあれば」
「そうした世界もあるということか」
「そういうことだよ。それを踏まえたうえで」
 テーブルの上にそのブランデーを注いでいく。二つのガラスのコップにそのまま注いでいくのだった。注ぎ終えてからまた言うのだった。
「楽しくやっていこうよ」
「何か釈然としないけれどね」
「そういうものだよ。だから今は」
 飲もうというのだった。全てがわかったうえで。
「飲むとしよう」
「そうだな。それじゃあ僕も」
 ワトソンはそのブランデーを飲むのだった。そうしてそのうえで世の中のことを忘れて今は飲むのであった。ホームズの言葉に従って。


真犯人   完


                2009・10・9

[8]前話 [9] 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ