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がっこうぐらし!The world in confusion
chapter39
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父さんは気にくわない顔でお母さんを殴り床に倒れさせた。

「お母さん!?」

「だから!俺達には関係ないっていってんだろ!」

そのままお父さんは怒り任せでお母さんのお腹を蹴る

「かはぁ!?」

「そうやって他人の心配してよ、俺だけを心配してればそれでいいんだよ!」

もう一発お父さんはお母さんを蹴った。

「もうやめて!」

「お前は黙って俺の言うこと聞いてればいいんだよ!」

「きゃっ!」

流石に私も止めようと割ってはいろうとしたがお父さんに突き飛ばされお母さんの前で尻餅をつく。

「気に食わねえから殺しても問題ねえよな…今はこんな状況だか罪には問われねえしな」

殺す?お母さんを?

それじゃあお母さんを逃がさなきゃ…駄目だ、完全に怯えていて動ける様子じゃない。

ここにいるのは二人を除いたら私しかいない…私が…私が…お母さんを守る!

私は雄也先輩の忠告で携帯していたベレッタを手に持ち、銃口をお父さんに向けてセーフティを解除した。

「うわあぁぁぁぁっ!!!!」

私は絶叫と共にそのトリガーを2回弾き、ベレッタから放たれた2発の弾丸はお父さんの胸に当たった。

「はぁ…はぁ…わ、わたし…」

整わない息で私は目の前の光景をみる。

胸に銃弾を受けて仰向けで倒れたお父さん…血がこぼれ落ちて床を濡らしていく。

撃ってしまった…衝動的に…実の父を…私がぁ!

「大丈夫か!?圭!!」

すると部屋の扉から勢いよく雄也先輩が入ってくる、恐らく銃声を聞いて急いで来たんだろう、手にはルミナスアークを持って警戒しているのに気づける。

「っ!これは!?」

お父さんの亡骸をみて事の次第を理解した雄也先輩は私に顔を向けた。

「私…お父さんを…殺しちゃった…!」

苦しい…ものすごく胸が苦しい…撃ってしまった罪悪感をやってしまった今になって実感した。

「お母さんが…お父さんに…殺されそうになって…私…お母さんを守ろうと…!」

罪を懺悔する私に雄也先輩はそっと抱き締める

「もういい、言わなくて」

雄也先輩の胸に頭を押し付け優しく接してくれる。

「必死にお母さんを守ろうとしたんだろう?凄いよ、圭は…だから自分を…罪悪感で飲み込まれないでくれ」

そう雄也先輩は私に言い聞かせる、この言葉はやっぱり管理局にいた時のことを思い浮かべているのだろうか。

(「もう逃げない!自分の罪から戦いから!」)

あのとき先輩がいった決意…今になって私も実感できた、罪を受け入れるって…こんなにも簡単に言えるけど…実際は難しいんだと。

先程までの取り乱していたはずのに今は雄也先輩がいるからなのか心を落ち着いている。

ドク
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