暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
GLORIA
[3/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
しかしたらガジルさんの言った通り、限界まで来ていた眠気が、俺の奥義を受けたことで集中力が切れ、彼を襲ってきた影響で倒れてしまったのかもしれない。その答えは、レオンだけが知っている。

「それでも勝ちは勝ちです!!俺たちの意地の勝利ですよ!!」
「だな」

拳を合わせて笑顔を見せる俺とガジルさん。でも、2人だけの力ではなかった気がする。あの睨み合っていた時、俺の方が集中力が間違いなく乱れていた。レオンは全然そんな様子もなかったし、あと1分・・・1分あの膠着状態が続いていたら、耐えられなくなって俺が突っ込んでしまったのは間違いないだろう。
レオンが俺から目線を切ったのは、シェリアの身に何かが起こったから。つまりジュビアさんが彼女を倒してくれて、直感が高まっていたレオンはそれを感じ取ってしまい、結果倒すことが出来たんだろうな。

「しかし・・・あれだな・・・」
「はい・・・」

1つ息をついたガジルさんと俺。俺たちは互いに視線を合わせた後、レオンと同じように地面へと崩れていく。

「「もう動く気力がないです(ねぇ)・・・」」

あまりにも激しすぎたレオンとの戦い。それを終えたボロボロの俺たち2人は大の字になり、しばしの休息を取ることにした。




















第三者side

『ヤジマさん、これはもう・・・』
妖精の尻尾(フェアリーテイル)はかなり優勝に近づいたねぇ』

興奮しているチャパティは解説者のヤジマにマイクを押し付けるように話を振っており、彼はかなりしゃべりずらそうにしている。

『す・・・すごいカボ・・・』

実況席にいるゲストのマトー君。彼はいまだに誰1人として倒されてない妖精の尻尾(フェアリーテイル)の6人を見て、ただただすごいと思うことしかできない。

「優勝・・・」
「俺たちが・・・」
「ずっと最下位だった俺たちが・・・」
「バカ!!泣くのはまだ早ぇ!!グスッ」

2位以下に10ポイントもの大差をつけ、さらには全メンバーが生き残っている妖精の尻尾(フェアリーテイル)。昨年まで万年最下位の不名誉な称号を持っていたギルドの魔導士たちは、現実味を帯びてきた“優勝”の2文字に昂る感情を抑えきれない。

「まだ、1人残ってる」
「でも、たった1人であのメンツ相手に何ができるってんだ?」
「そうだそうだ!!」
「もう妖精の勝ち決定だよ!!」

妖精の尻尾(フェアリーテイル)のメンバー以外でまだ生き残っているのはたったの1名。シリルたちは波に乗る蛇姫の鱗(ラミアスケイル)の魔導士たちや完全優位な状況で現れたミネルバをも下すほどに力がある。そんな魔導士たちを1人で相手するのはみんな無理だと考え、会場は|妖精の
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ