【ソードアート・オンライン】編
127 【アルヴヘイム・オンライン】
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稜ちゃん、だね。初めまして、ボクは結城 乃愛。ボク≠チて一人称はもう癖みたいなものだからスルーして良いよ。明日奈や真人君とかにいろいろ聞いてると思うけど、稜ちゃんには肩肘を張らずに居てもらえると嬉しいかな。……だって同じ男性を好きになった者同士>氛氓セしね?―
と、そんなこんなで──数分もしないうちに軽口を言えるくらいには意気投合してしまった。……そうなると女2男1で分かれる様になり、そこはかとなく寂しくなる。
……贅沢な悩みだと云うことは理解していて──女同士で鞘当てみたいな関係にならなくて、安堵もしている。仲が悪いよりは仲が良い方が、善いこと≠ノは変わりないのだから。
「新生【ALO】≠フがアップデートされるのって、いつだっけ?」
「うーん、確か後1ヶ月くらい先かな。……“世界の種子(ザ・シード)”だっけ? どこの誰か≠ヘ知らないけど、あれをネットに上げてくれた人には感謝だね」
「……確かにあれ──“世界の種子(ザ・シード)”が無きゃVRMMO≠チてコンテンツは全滅だったからな」
稜ちゃんの云うどこかの誰かさん>氛汢エは、何でもないように答える。
須郷に自首させてから数日。須郷の悪行は衆目に曝されて、多大なる波紋を世間にもたらし──その波紋は、今俺が言った様にVRMMO≠ニ云うコンテンツ自体にまで及んだ。
【SAO】は云うまでもなく、【ALO】までもが犯罪の温床になっていたのだから、世間からのバッシングは、それはそれは──俺から見ても凄まじい≠フ一言だった。もちろん【ALO】の販売元であるレクトプログレス>氛氓ミいてはレクト≠熨蜻ナ撃を受けた模様である。
……そんな──虫の息≠ニ云う状況に追い込まれていたVRMMO≠ノ息を吹き返させたのが、稜ちゃんの云った“世界の種子(ザ・シード)”。……“世界の種子(ザ・シード)”を簡潔説明するのなら、VRMMORPGツクール>氛氓ニ云ったところか。
ある日、パソコンのメールフォルダに“世界の種子(ザ・シード)”が添付されているメールが匿名≠ナ届いていた。そしてそのメールの本文には[君にならこれ、“世界の種子(ザ・シード)”を託せる。後は頼んだよ]──と簡潔に書かれているだけだった。
その匿名者≠直感的に茅場さんだと感じた俺は、直ぐに和人やアンドリューと徹底的に不具合が無いことを確認してネットに“世界の種子(ザ・シード)”をアップして、誰でも“世界の種子(ザ・シード)”をダウンロード出来るサイトを幾つかの言語で作り、文字通りの──[世界の種子]を世界中にばら蒔いた。
すると、ダウンロード数は忽ち数十万にも上りVRMMO≠ニ云うジャンルはあと
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