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豹の報恩
2部分:第二章
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です」
 彼は二匹の豹をこう分析していた。
「あの大きな豹は亭主なのですな」
「妻を救う為に御主を呼んでか」
「そうだったんです」
 またナコンに答える。怪我をしている妻と思われる豹はその話を黙って聞いていた。
「人でも夫や妻を見捨てたりするものですがあの豹は違いました。ですから」
「信じてもいいのだな」
「そうです。待ちましょう」
 そしてナコンに述べる。
「ここは」
「わかった。もう腹は括っている」
 ナコンは腕を組んで断言した。
「ここまで来たならな」
「はい」
 二人は待つことにした。そのまま朝方になった。日が昇ろうとするその時に夫の豹はふらりと昇ってきたのであった。
「戻ったか」
 ナコンは目の前からやって来る豹を見て呟いた。その口にはあるものを咥えていた。
「あれは何でしょうか」
「さて」
 ランチャラーンの言葉に首を横に振る。
「何であろうかな」
 何かわからない間に豹は二人の目の前までやって来た。豹は二人の前に一足の靴とその中に骨を入れていた。


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