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RSリベリオン・セイヴァ―
SIDESTORY「ラルフ・ヴィンセクト」&外伝の資料設定
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、それだけ言い残すとラルフは急ぎ足で出て行った。
「……どうして、シャルロットが好きになれないのかしら?」
困るジェーンにシャルルットは苦笑いする。
「あの、私は別に気にしていませんから……?」
「そうはいかないわ? あの子には、シャルロットと仲良くしてもらわないと。家族なんだから?」
「おば様……」
「お母さんよ? 遠慮はいらないわ?」
ジェーンの温かいまなざしがシャルロットを見つめた。
「はい……お母様」

「くそ……! どうしてだよ?」
気分が乗らない。要塞の居住地にある公園のベンチに座る彼はシャルロットのことで頭を痛めていた。
――ああ……どうにかして、アレを追いだす手立てはないか?
ジェーンが彼女を守っているようだから、下手に手を出すことはできない。アランも彼女の味方につくだろう……
――何か良い案はないか……?
しかし、シャルロットはジェーンとアランに守られている。その時点から不可能に近い。いったいどうすれば……?
「……」
結局のところ今の彼には公園のベンチで途方句に暮れるしかなかった。
「はぁ……」
丁度昼時、腹もすいてきたころだし彼はため息をつきながら家への道を歩き始めるが、あのシャルロットと昼食をとると思うと嫌になる。しかし、昼を抜くと後からジェーンが心配してくる。彼女もラルフがISの女性を最も憎んでいることを知っているため、シャルロットに関してはやや神経質になっており、シャルロット絡みになるとキレてしまうかもしれない。
その後は、しぶしぶと家に帰ってシャルロットから目をそらしながら食事をとった。
「ラルフさん?」
「……?」
シャルロットが恐る恐る彼に声をかける。ラルフも、ジェーンを気にしながら無視せずに顔を向けた。
「なに……?」
「その……おかず、私が作ったんですけど、お口に合いましたか?」
「……うまいよ?」
「本当! ありがとうございます」
「……」
そのとき、ラルフは一瞬彼女の瞳を見た。その目が、ラルフに何かを思わせたのである。
――コイツ、昔の俺と同じ目をしている……?
認めたくはない。きっと気のせいだと思う。しかし、どうしても彼女の瞳が彼の頭から離れなかった。
人間というものは、口では誤魔化せても目つきだけは誤魔化せないのだ……
そして、そんな彼女もラルフの瞳をふと見つめていた。

翌日、今日のラルフはいつもの居住地の公園ではなく、地上のある公園のベンチに座っていた。昨日のように案を考えるのではなく、シャルロットと居る生活が嫌だから、出来るだけ遠いあ場所で一日を過ごそうと思っていた。
「ああ……早く時間が過ぎないかな〜?」
頭上の空を及ぶ雲を宥めても時間だけはゆっくりと過ぎて行く。
ずっとこのこの場所にいたって何も始まらない。暇つぶしにゲーセンな
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