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大海原の魔女
七話 これより部隊の訓練に入ります
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。」

「・・・わかりました!」
 そして私たちは ぎゅっ と握手した。





「えー、いい話のところすまないが、反省会を再開してくれないか?」

 ………話を再開する。
「ローゼンブルグ曹長は自身への注意が散漫になっていたぞ。これも訓練が必要だ。」
「ユー、ちゃんとできてませんか…」「いや、訓練すればいいからな。」だから泣かないでくれよ。

「マース軍曹は特に問題ない。あえて言うとしたら、模擬戦が始まってすぐに固有魔法を使うべきだったことか。そうしていれば、負けていたのは私だ。」
「うん。」

「シュルツ軍曹もミスは大きなミスはなかったな。特に褒められるところもなかったが。」
「そう…」不満そうだが、事実だからしょうがない。
 


「続いて、質問タイムだ。何かあれば答えるぞ。」
「あの…どうして私たちのシールドを簡単に破壊できたの?」とビスマルク少尉。
「魔力シールドを、わざと面積を小さくして強度を増したんだ。あとは勢いをつけてぶつかるだけだね。」
 ‘‘彼女”が二期八話でネウロイを貫通したあの技だ。

「ネウロイ用の金属網をナイフで斬り裂けたのは?」今度は 見学していた少女が質問してきた。
「魔力を刃に集中して斬っただけだ。魔力操作を極めれば、剣術が不得意でも修得できる。」
 扶桑の魔女ならもっときれいに斬れるさ。

「ペイント弾が空から落ちてきたのはなぜ?」とはシュルツ軍曹の質問だ。
「私の固有魔法が妖精さんと感覚や意思を共有し、伝え合えることは知っているか。
 彼らにペイント弾を持って飛んでもらったんだ、水しぶきで君たちから見えなかったときにだな。
 あとは私がピンチになったら落としてもらうだけだ。」
「…ずるいわ。」
「ずるくなどない。そもそも1対6だったんだぞ。」


 ・ ・ ・ ・ ・


「もう質問はないな?
 ・・・改めて言おう。私,エレン・サーストン技術大尉が、今日から君たちの教官だ。
 異論があるならどんどん言ってくれ。また、訓練中は目を離さないように。よろしく。」

「「「「 はい! 」」」」




 夏が来るまでに、この少女たちをどんなところでも生き残れる‘‘魔女”に育てること… それがここでの私の仕事だ。


 ーーーもっとも、ネウロイがそれを待っていてくれるとは思えないがーーー
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