暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
107話:終わりから始まりへ
[3/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
そこに立っていた。


「……来いよ、ただの偽善者(よわいやつ)=」
「―――おおおおぉぉぉぉぉぉ!!」


 両手を広げ、まるで誰かを受け止めるような仕草を見せる。が、その表情は笑み―――いや、まさに邪悪だった。
 そこへ向かって、仮面の男が駆け出した。
























「シャーリーさん達、どうでした?」
「…『六課を守れなかった』って、ずっと泣いて謝られた。皆、悔しがってたよ」
「シャマルも同じ感じだったが、体の方は大丈夫だった。ただ、やっぱりザフィーラは…」


 フェイトとヴィータの言葉に、ティアナは「そうですか…」と返す。いや、そう返すしかなかった。
 守れなかった、それは自分も同じなのだ。六課の事も、地上本部のことも……その他のことも。



 ―――今回の、地上本部襲撃事件の被害は、以下の通りだ。

 まずは連絡系統。戦闘機人のクラッキングや襲撃で、その機能は未だ回復していない。
 本部の戦力面については、かつてなのはが教導した隊員や、AMF空間下での十分な戦闘経験のある戦闘員は、この戦況を切り抜けていた。が、やはり大部分の隊員が負傷し大幅な戦力ダウンとなった。

 次に襲撃されても迎撃できるよう準備はされているが、やはり襲撃前程の戦力には程遠い。
 本部の重役達には怪我などはなかったが、内部に不穏な気配があることは全員が気付いていた。おそらくスカリエッティが述べていたクライアント≠ニいうのが、陳述会に参加していた誰かだろうというのを。


 そして六課。本部隊舎は前述の通り、黒い戦士―――ダークディケイドによって崩壊。
 だがしかし六課の隊員はというと、本部程大きな被害ではなかった。隊員達による迅速な非難と、長時間の防衛と足止めがあったからこそだ。

 フェイトが言ったシャーリーや同室だったアルトも、実際にはそこまで酷い怪我をしている訳ではない。大事を見ての入院だ。彼女達もすぐに現場復帰すると言っていたそうだ。
 敵の足止めをしていたシャマルも、直接的な攻撃を受けなかった分怪我も少なく、比較的早い退院が見込まれている。


 ただ、重症者がいない訳でもない。
 フォワードチームの中では、エリオやキャロは大きな怪我を負うことはなかったが、本部地下でギンガ捜索の為に先行していた―――いや、し過ぎていたスバルは、ギンガを捕獲したナンバーズの迎撃を受け負傷。仲間達に自らとギンガが戦闘機人≠ナあることを打ち明けることになった。
 しかしその負傷も数日の内に回復でき、現場復帰も見込まれていた。

 また、六課ではヘリパイロットとして活躍していた―――ヴァイス陸曹。
 彼は避難する隊員達の最
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ