Chapter 5. 『あんたを倒して俺は帰る』
Episode 31. Instant Death・Immortal Life
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に茅場を斬る!!
俺の真っ正面からの一撃を、茅場は盾で受け止めてみせた。構うことなく再び縮地発動。茅場の左に回り込む。
俺の縮地に、茅場は即座に反応してきた。素早く身を翻してこっちを向き、盾で正面に持って身構える。だが、このまま突貫するつもりはない。立て続けの縮地で今度は右へ、と見せかけてさらに飛び、茅場の背後を取った。
直接斬っても、俺の剣はシステムによって止められる。けど知ったことじゃない。ただ斬る。その一心で、俺は動いていた。
砕かんばかりの力で握った刀を上段にかかげ、俺は満身の力と激怒を籠めて降り下ろし――。
突如出現した、深紅に輝く盾に止められた。
尚も力を込め続けるが、破れる気配はない。だったらと盾をすり抜けるようにして再度斬撃を叩き込もうとしたが、また別の盾が出現して止められた。
こんなスキルは見たことがない。クソッタレ、やっぱりシステムのインチキ防御を使いやがったか。悔しさじゃなく、更なる怒りの炎が滾るの感じた直後、
「――オーバーアシストではない」
いつの間にか後ろへ振り向いていた茅場が、感情の籠っていない声で告げた。
反射的に縮地を発動して距離を取った。茅場は俺の行動を無表情で眺めた後、憎たらしいぐらいにゆっくりとこっちに向き直った。数秒前に出てきた宙に浮く盾は既に消えていたが、再び斬りかかればまた出現することが容易に予想できる。
……だけど、その盾はオーバーアシストじゃない、つまり、茅場専用のシステムのインチキではないという。コイツの言葉を鵜呑みになんてするつもりはなかったが、全否定することもしなかった。
予想外の出来事で幾分か頭ん中が冷えたのを感じながら、俺は構えを解くことなく茅場を睨み付ける。
「君の気持ちは理解できる。『縮地』が――いや、君の記憶では『瞬歩』となっていたか。それが君の人並み外れた動体視力と合わさることで、ここまで凄まじい性能を叩き出すとは予想していなかった。現に先ほどの三撃目も、私は全く反応できなかった。
だが、反応できなければ防げない、ということはない。私が反応せずとも他の要素で攻撃に対処できれば、防御は可能だ」
「茅場テメエ……どういう、ことだよ……!」
再燃した怒りを込めた声で問いかける。対する茅場は至極冷静に、かつ事もなげに滔々と答えた。
「その問いが私のどの言葉に向けてのものなのか、判断しかねるな。なので、この二つをその回答として提示させてもらおう。
まず一つ。私は映像化された君の記憶を見ている。ソードアート・オンライン正式チュートリアル開始から二千時間経過後に始動した、クエスト自動生成プログラムの発展系『メモリー・リアライジング・プログラム』。その最初の被験者にカーディナルによっ
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