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ウイングマン バルーンプラス編
6 ガ―ディングポイントを描く
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ヤリと不敵な笑みを浮かべると、アオイの服を脱がしにかかったのだ。
「ちょ、ちょっと、桃子ちゃん、何やってんのよ?」
いきなりの桃子の行動に驚いた。
「だって、アオイさんだけ服着てるなんて、ずるいですよ」
美紅も少し微笑んで、静かに頷いた。
「わ、わかったわよ」
確かにアオイも2人を一方的に裸にするのも申し訳ないという気がした。
アオイも観念し、ボタンをはずし上に来ていたシャツを脱ぎ始めた。
そしてブラを胸からはずすと2人の方を向いた。
「じゃあ、いくからね」
胸を隠すことなく、アオイは満面の笑みで2人を見た。
まるで悪戯でも仕掛けるような顔をしていた。
そして、2人にディメンションビームを放った。

2人は一瞬白い光に包まれたかと思うとコスチュームが消滅した。
一瞬全裸になったように見えたが、すぐに股間の辺りが軽く光った。
ガ―ディングポイントの発動だ。
白いパンツのような物体が、美紅と桃子の股間をちゃんと隠していた。
それ以外はどこも隠されていない。桃子の描いた絵の通りの姿だった。
「やった! 成功よ!」
2人の姿を見たアオイはガッツポーズをした。
美紅と桃子はお互いの姿を見合わせた。
パンツ一丁の姿ではあったが、誰の目をきにすることもない。気にする必要はない。かまわずみんなでハイタッチをした。
「やったね!」
かしましい歓喜の声が、そこに広がった。



3.
その頃、健太は、数学の問題集を終えたところだった。
ほっと一息ついたタイミングに、美紅たちの声が聞こえたような気がした。
「あれ? 美紅ちゃん?」
聞き耳を立てるとアオイの声は当然にしても桃子の声も聞こえて。
冷静に考えれば、2人がアオイの家を訪ねても別におかしい話ではない。
詰め込み過ぎで幻聴が聞こえたのかもしれないが、気になって一度勉強の手を休めることにした。
「美紅ちゃんも、アオイさんの家に来るんだったら声ぐらいかけてくれてもいいのに……」
そんな風に思ったが顔を振って、その考えを振り払おうとした。
「いやいや、そしたら気になって余計に勉強に身が入らなくなる……」
でも、気づいてしまったのだ。気にならないわけがない。
3人の気づかいを感じながらも、健太はアオイの部屋の方に目を向けた。
健太の部屋にあるベランダの先には道一本を隔てて、アオイの家がある。
カーテンが開いていれば、部屋で何をやっているかさえ確認できる距離だ。
玄関を出ればその先にアオイの家があり、道を隔てているものの健太の部屋からベランダに出れば、アオイの部屋も見ることができる。
カーテンを閉めていなければ、健太の部屋からも何をやっているかがわかるくらいにははっきりと見ることができた。
健太は気分転換に状況次第では声をかけようと思った。
しか
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