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ウイングマン バルーンプラス編
6 ガ―ディングポイントを描く
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テムを書き加えたところで、気づかれないような気がした。
「自分で言い出しておいてなんだけど、確かに私たちも勉強した方がいいかもしれないわね。でも、健坊が成績が悪い理由がよ〜く分かったわ」
そう言って一度、ドリムノートを閉じた。
「ドリムノートを前にウイングマンのことばっかり考えていたのね」




2.
昼過ぎにアオイの家に、美紅と桃子がやってきた。
この日は父は出かけていて、家にアオイしかいない。多少、はしゃいでも気にする人はいなかった。

2人はすぐに2階のアオイの部屋へ通された。
「じゃあ、早速、描いちゃおうか」
ドリムノートを手渡された桃子はアオイに言われるまま、アイテムのデザインを描こうとした。
そこを美紅が制した。
「ちょっと待って。いきなり描いちゃっても大丈夫かな?」
今まで人のノートに落書きをしたこともないのだから、慎重になるべきだと考えた。
それに、人のものに勝手に書き込むなんて、美紅のモラルからは憚られることだった。
しかし、敵のことを考えるとやらないわけにはいかない。
昨日みたいな目には二度と遭わないためだ
ただ、やらなければいけないのなら、最小限にとどめるべきだと考えたのだった。
「確かに、それはそうね」
アオイもその意見には納得だった。
勝手に書き込むのだから、ということもあるけれど、なるべく目立たないようにしなければ健太に気づかれてしまう、危険性が高くなるということの方が大きかった。
気づかれたら、どうして急にそんなことを考えたのか。当然、聞かれるだろう。
そうなったら、最悪、昨日の戦いのことを知られてしまうかもしれない。
それは最悪だ。
「それに、どういう風に発動でするのかも事前にチェックしときたいし」

アオイは、桃子が描いたデザイン画を見た。
「じゃあ、このデザインをちょっと試してみよっか」
桃子と美紅は顔を見合わせた。
アオイの発言の真意がよくわからなかったのだ。しかし、2人の表情に気づいていないのか話は続けた。
「まず、女の子の絵を描いたあと、胸の部分は書かないで、パンツのところだけ描いてみて」
アオイが提案したのは、つまりこういうことだった。
消しゴムがないから、ドリムノートに描き込んでから直すことはできない。
ミスしても修正ができるように、最初から描き込まないようにした方がいい。
書き込むことは少しだけにしてどういう風に実現するか試しながら、ドリムノートに書き込もうという提案だった。
「え?」
美紅は思わず顔を赤らめた。
ただでさえガ―ディングポイントの格好には抵抗があった。
それを胸を書き込まないということは……
つまりトップレスになるということだった。
「私もドリムノートをちゃんと使ったことがないのよね。健坊の言われるがままに
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