第六章
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「よくある」
「あっ、ビキニの上とかから」
「下着でもあるからね」
アイドルは下着姿のグラビアも仕事だ、そうした露出も必要なのだ。
「そういうの」
「アイドルの娘も大変ね」
「衣装着て歌って踊ってね」
「ドラマとかバラエティーも出て」
「アイドルも体力勝負よ」
「そういえば私の好きなAKBの娘達も」
実はアイドルファンであることをだ、玲子は家で言った。
「結構ね」
「下着にもなってるよね」
「ええ、水着だけじゃなくて」
「だからそれ思い出したんだ」
「下着にエプロンって聞いて」
「そうだよ、本当にそれするの?」
「それか裸エプロンか」
またくすりと笑ってだった、玲子はこうも言った。
「どうかしら」
「どっちもね、ちょっとね」
「見たくないの?」
「今お腹空いてるから」
彼もだった、くすりと笑って言った。
「そんな気分じゃないよ」
「じゃあ今は」
「まずは食べて」
「それからね」
「そうしよう、お風呂入ってから」
「それじゃあお風呂一緒に入りましょう」
玲子はお風呂と聞いてだった、彼にこう提案した。
「御飯の後で」
「じゃあお風呂場で」
「そうしましょう」
「何か積極的だね」
「悪いかしら」
「いや、それでいいよ」
これが彼の返事だった。
「それじゃあね」
「ええ、食べてからね」
「そうしよう」
「それじゃあね」
こう話してだった、そのうえで。
玲子はまずは着替え為に自室に戻った、そしてそれから二人の生活をさらに楽しんだ。その時の顔は会社にいた時とはまた別のものだった。
そしてだ、夜のダブルベッドの中でだった、玲子は隣に寝る彼に言った。
「またする?」
「お風呂場でしたじゃない」
「けれどね」
「じゃあする?それじゃあね」
「ええ、それとね」
「それと?」
「籍を入れたら」
それからの話もだ、玲子はした。
「会社の人達驚くかしら」
「それは驚くよ」
当然とだ、彼は自分の隣にいるその彼女に答えた。
「だって玲子さん会社でそうした話してないよね」
「全然ね」
「それを言ったらね」
それこそというのだ。
「皆驚くよ」
「皆のその驚いた顔が見たいけれど」
「悪戯?いつもの」
「サプライズよ」
そちらだというのだ。
「それしたいけれど」
「やれやれ、じゃあね」
「ええ、籍を入れたらね」
「電撃発表だね」
「それするわ、じゃあ今から」
自分からだった、玲子は自分から彼を抱き寄せて。
彼の身体を自分の上に持って来た。そうしてここでも普段とは違う顔を出すのだった。
美人秘書 完
2015・8・24
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