モルフォバタフライ
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落し、アースラから救出部隊が送り込まれた。それで墜落したヘリを発見、現場に到着した彼らを突然ヴァランシアが奇襲した。その時に連中はヴァランシアと名乗ったから、そう呼んでる訳」
「また、犠牲が出たんだね……。じゃあ私はあれからどうやって助け出されたの?」
「イモータルとの遭遇でアースラクルーが焦る中、瀕死だった高町達に彼らの手が及ぼうとした瞬間、間一髪のところでラジエルが応援に駆け付けて連中を追い払った。……でも連中はあれ以降……散発的に次元世界の各地に現れて人間を吸血変異させたり、どこかへ連れ去ったりしている。当然私達も管理局も連中の拠点を捜索してるけど、どこにあるかは未だに誰も掴んでいない。目的は不明だけど、だからって焦るのは禁物だよ、太陽の使者」
「うっ……! わ、わかった……もう急かさないから怒らないでくれ……」
冷や汗をかくおてんこを見て、溜飲が下がったマキナは苦笑して話を進める。
「別に怒ってないよ。で、話はどこまで進んだっけか……あ、そうそう。まあそんな訳でアンデッド化の危機は一応去ったものの、高町達は重傷でいつ死んでもおかしくなかった。即座にアースラに搬送して緊急治療が行われたけど、高町はヘリが撃墜する前に胸に致命傷を負ってたせいで、破片からかばわれたと言っても危険な状況に変わりは無かった。それから本局の特別集中治療施設に搬送されて…………まぁ色々あって今、4ヶ月の昏睡状態から覚醒したって所かな」
「そうだったんだ……。じゃあヘリに乗ってた他の皆は?」
「それも聞いちゃう? ま、いいけど……ならはっきり言うよ。八神ヴィータ以外、乗員は全員死亡した。ヴィータは元々プログラム体という事で八神はやての所有する夜天の書からの魔力供給で体を再生できたから、全身打撲の上に大火傷を負っても何とか生き残れた。ま、身体の傷は治せても精神の傷は治せなかったようだけど」
「そんな、ヴィータちゃん……皆……」
「でも彼女達に今会いに行くのはやめた方が良い」
「どうして? 私が生きてるって伝えたら、皆も絶対喜ぶはずじゃ……?」
「うん、普通に考えたらその通り。……でも残念ながら、今伝えるのは状況が悪すぎる」
「???」
「理由はこれから伝える。少し話を戻すけど、“裏”とは簡単に言えば管理局の暗部で、内々的に非道な手段を行ったり都合が悪い事をもみ消したりと、まぁ汚い事に定評がある連中の事。管理局という次元世界を飲み込まんとするクジラの腸にいる“寄生虫”のような存在。そんな奴らがあの病院を襲撃した理由は……高町だ」
「え、私!?」
「そう、管理局の期待の星にしてエターナルエース。P・T事件やファーヴニル事変で多くの市民を守り、八神達と違って前科が無い高町は、昨今のエネルギー資源不足など
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