モルフォバタフライ
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ん、なんでシャロンを知ってる!?」
「そりゃあ、2年前からサン・ミゲルで一緒に住んでるし……」
「じゃあ……シャロンは世紀末世界に居るって事!? 2年前のあの時からずっと!?」
「そ、そうだけど……この服も彼女に作ってもらったものだし、街の皆とも打ち解けてるし、結構元気にしてるよ?」
「そっか……そう、なんだ……! 良かった……! シャロンが生きてる! ちゃんと生きてて、くれたんだ……!」
突然の態度が変わった事に戸惑うジャンゴに対し、マキナはまるで長年の目的を果たしたかのように涙をこぼす程の純粋な嬉しさを見せていた。それはそうだろう、彼女は2年前からシャロンの生存を信じてずっと次元世界の各地を探し回っていたのだから。ただ、世紀末世界という次元世界とは異なる世界にいるせいですぐに会いに行けないのがネックではあるが、少なくとも死んでないとわかっただけで、マキナは十分喜んでいた。
「友の生存を喜ぶ気持ちはわかるが……マキナ、私達も情報が欲しい。話を進めてくれないだろうか?」
「おてんこさま、こんな時ぐらい少し待ってあげようよ……」
「し、しかしだな……イモータルが活動していると分かった以上、あまり悠長にしている場合ではないんだが……」
「いや……もう大丈夫だ。本気で喜ぶのは再会した時のためにとっとくよ。……さて、まずジャンゴさん達は質問や疑問などが多々あるだろうけど、先に私があの場に来た理由を伝えとく」
「確かにいいタイミングで来てくれたからね。それで、マキナはどうしてあの場に居たの?」
「私の下にある人物から依頼が来たんだ。内容はあの地下病院から要救助者の脱出、及び安全地帯までの護衛。詳しい内容は合流してから教えてもらう予定だったんだけど、いざ向かってみればアンデッドがいるわ、ヴァランシアがいるわ、“裏”の連中がいるわ、ジャンゴさん達がいるわでもうごっちゃごちゃ。で、念のため病院内の生命反応も調べたけど連中以外一切反応が無くて、あれじゃあ依頼人はもう炎の中だなって事で作戦変更、とりあえずジャンゴさん達を安全な場所まで誘導する事にしたわけ。オーケー?」
マキナの説明を聞いて、なのはは自分を守ろうとして結局アンデッドにされてしまった主治医達を思い出す。彼らの最後の行動がマキナをここに連れてきてくれたのだと確信したなのはは彼らの魂に感謝の気持ちを送り、そして冥福を祈った。
「うん、まあ経緯はわかった。ところでヴァランシアとか、“裏”って何?」
「ヴァランシアはイモータルの集団名でさっきの炎の奴もその内の一体。4ヶ月前……高町が撃墜した直後に突然現れたんだ」
「私が撃墜した直後?」
「わかってる範囲で当時の状況を説明すると……髑髏に襲撃された高町達の乗るヘリが伏兵の攻撃で墜
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