暁 〜小説投稿サイト〜
とある地下の暗密組織(フォートレス)
第1話
ep.003  『赤く染まる幼い少女編 1』
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

席に座っていた最後の一人、ルレシオ・ジン・シェイリアスが一言。


そして席を立つと、部屋の出口に真直ぐと向かう。
「そんなめんどくさいことを、何でおれがやらなきゃ〜いけねんだよ。」
扉の取っ手をひねり、もう一言。
「俺は7区のゲーセンに行かせてもらう。」
付け加えて、
「今日は『スペースファイター SOUL(SFS)』の店内大会なんだよ。」
そして部屋を出た。








「じゃあ、馬鹿(あいつ)を抜いた3人で事にあたってくれ。」
「・・・・・・・・・・、了解しました。」
御臼が了解の言葉とともに立ち上がった。ほかの2人も同様である。

「行きますよ。  叶世(かなや)先輩、位置情報をよろしくお願いしますね。」
さっそうと三人は部屋を出ていく。





























「さて。」
と、叶世も何か用事があるのか、部屋を出る。














向かった先は、地上。第7学区。

(さて、あいつをその気にさせるには、まだ交渉材料が要るな。)
もちろん、夢絶の事である。
(と言っても、俺は夢絶に対する交渉できそうなものなど全く持っていないぞ。)


途端(とたん)に一人、交渉に使えそうな人物を思い出す。

プルルルルッ、プルルルルッ、プルルッ、ブツッ

『ハァ〜イ、なんの用かな。   叶世くん?』
コピー機か何か、向こうでは『ピー』という機械音と、何かをかいているらしく激しい筆音が聞こえる。


「そちら側で何が起きているかはあえて聞かないが・・・・・・・・、少し、頼みたい事がある。」
電話の向こう側の音は激しく、忙しいというのが音だけで分かるほどだが、此方も忙しいといえば忙しいのだ。

夢絶 叶が今回の件で働かないとなると、本格的に死者がでる可能性も無きにしも(あら)ずという事になってくる。


『おぉう、叶世くんからのお願いとは珍しぃ〜。  聞いてあげるよ、出来るだけ叶えてあげるぅ〜。』
言葉の最後に『ハート』と言ってくる二十歳手前のお姉さんが、恐らくタイピングをしながら言う。


「ああ。  助かる。」
感謝を言い、
「実は、【毎度の如く】夢絶が働かないのだが・・・・・・・・・。  そこで、御臼の写し」
「いいよぉ〜。』
最後まで言う前に返事が返ってくる。




『その写真(ワイロ)は有名でねぇ〜。  本人たち以外には結構な知名度で、知っている人は多い人で30枚ぐらいは(ふところ)にストックしてあるんだよぉ〜。』
向こう側で、ダブルクリックの音。

『かく言う、私も画像フ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ