暁 〜小説投稿サイト〜
ホウセンカのキオク
第1話 〜新シイ生活〜
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れない。
自分のテリトリーの中の人間だけの人間関係で済む上に部活動にも入れる。
「いいね!」
すぐさまマミに賛同した。
冷静に考えればこんなおいしい話ないじゃないか。
僕達は礼奈と陽香梨を呼んで顧問の先生のもとに向かった。

「いやぁ……よかった。」
帰宅途中に思わず言葉を漏らす。
職員室で顧問の先生に詳しく話を聞いた後、入部届けまでもらってしまった。
まさか局員が来るとは思わなかったのだろう。
まあこっちの目的も果たせたのだから万々歳だ。
先生の話によると放送局には大会もあるらしい。
放送局に大会があるとは知らなかった。
「明日入部届け出しに行こうぜ。」
みんなの根城ができるということで全員ノリノリである。
「明日から普通の授業だね。」
「めんどくさいなぁ。」
なんだかんだいって陽香梨とも打ち解けられた。
人見知りの僕にしてはよくやった。
褒めたたえたいくらいだ。
明日からは本当に普通の高校生活なのだ。
やっと……普通の学校生活ができるのだ。
何も気にせず授業して部活して……。
本当に……できるだろうか。
信号が赤に変わった。
止まった時間が長く感じて、空を仰いでみた。
雨が一滴顔の上に落ちた。
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