第38話 ミサイル基地
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人でチームを組んでいた時に編み出した合体攻撃だよ。エックスがいればより強力なクロスチャージショットが撃てるんだけどね」
イレギュラーハンターの特A級ハンターとなると、危険なミッションが与えられることがある。
当時のエックスはまだ自身の性能を引き出せておらす、強化アーマーが無ければレプリロイドの高速移動能力であるダッシュさえも使えなかった。
バスターの威力は高い部類には入っていたが、ゼロやルインと比べれば低かったために、ルインが考案したのがクロスチャージショットだった。
何となく閃いたそれを伝えたらエックスからは不安そうな、ゼロからは呆れたような表情を向けられたが、何回か試して成功した時の威力を見て、いざという時の切り札になったのである。
「昔話は後にして、それよりも急ごうかゼロ。」
「ああ」
話を切り上げると、二人は急いで先に進む。
屋上付近まで来ると、窓から見える物体にルインは顔を顰めた。
「(本気でこれだけ巨大なミサイルをネオ・アルカディアの居住区に撃ち込むつもりなの…?そんなことしたら、たくさんの人間達が巻き添えになって犠牲になる…今まで人間達を守ることに異常なまでに執着していたネオ・アルカディアが……)」
「ルイン、考え事は後にしろ。そろそろ屋上のはずだ。」
上に向かって行くごとに駆動音が大きくなっていき、風が流れ込んで来ているので、確かに屋上が近いようだ。
屋上に辿り着くとミサイルの弾頭が見えた。
「でか…っ」
あまりの巨大さにルインは目を見開いた。
こんな物をネオ・アルカディアの居住区に撃ち込むつもりなのかと目を見開く。
しかし、驚いていられるのも束の間、ミサイルが発射されようとしている。
「チッ…!!」
「やばっ!!」
直ぐに二人はミサイルに飛び移り、二人が着地した瞬間にミサイルが発射された。
『発射されたのね!二人共!これ以上は危険だわ!!』
シエルの言う通り、本来ならばここで一旦帰還すべきなのだろうが、ゼロとルインは逆にチャンスかもしれないと思った。
「今ならオメガは動けない……後方から侵入して、奴ごとミサイルを仕留める。」
「確かに…今のオメガなら動けないし、倒せるかもしれない…ごめんねシエル!!」
『ゼロ!ルイン!!』
二人は通信を切ると、ミサイル内部に侵入するためにミサイルの後方に向かう。
そして二人がミサイルの後方に近付いた途端、ミサイルの一部が分離した。
二人はミサイル内部に侵入し、ミサイルに積まれているオメガの護衛らしきパンテオンやメカニロイド達を返り討ちにして奥のシャッターを強引に抉じ開けた。
するとそこには二体のベビーエルフ・プリエとクリエがいた。
「ベ
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