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消えた凶器
2部分:第二章
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何処か悪魔めいた外見をしている。黒い大きく引き締まった身体に紅い舌だ。そうしたものを見てだ。
 警部はだ。犬に目を止めた。しかしだ。
 犬からも化石からも目を離しそしてだ。次はだ。
 屋敷と執事の家の写真、捜査で手に入れたそれをどれも隅々まで見た。特に屋敷の台所を見た。そこには全てを砕く様な強いミキサーが排水溝のところにあった。それも見た。
 そうしてそのうえでだった。警部はこうしたのであった。

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