第37話 理想郷崩壊
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、ハルピュイアはバイルをコピーエックスから引き離そうと口を開こうとした瞬間。
「しかし…わしのいない所で陰口とは…かつての四天王も堕ちた物ですな。」
「何だと……バイル…!!」
バイルの挑発にプライドが高いハルピュイアの表情が怒りで歪むが、それを無視してバイルはコピーエックスに向き直る。
「ところでエックス様、ダークエルフがネオ・アルカディアに現れた模様です。エリアZ-3079…ここから、最も離れた人間の居住区なんですが…。」
それを聞いたハルピュイアがコピーエックスに進言する。
ダークエルフはバイルが造った物であり、そんな物にバイルを近付かせては何が起きるか分からない。
「我々が行きます。レヴィアタンとファーブニルは、まだメンテナンス中ですが…急がせれば…。」
少しでも人間を、そしてコピーエックスを守ろうとするハルピュイアの言葉に対してコピーエックスは冷たく切り捨てた。
「いツまで幹部気取りダ、ハルピュイア……。度重なるレジスタンスの反乱ヲ許し…遂にはダークエルフまデも…逃がした…お前達ノヨうな能無しにはもウ飽キ飽きした。君達四天王は…幹部から降りてもらウよ…。」
「なっ…エックス様…!?」
コピーエックスの言葉が信じられず、ハルピュイアは驚愕した表情のまま固まった。
「Dr.バイル…全軍の指揮は…君に任せる。やっテクれる…ナ」
「クーックックックッ…了解しました…。必ずやダークエルフを手に入れましょう。レジスタンスの手に渡り…この世界の脅威とならぬよう…クーックックッ」
「エックス様!もう一度お考えを!我らネオ・アルカディアは人間達を守るこの地上唯一の正義!このような浅ましい者に全軍の指揮権を与えては、いずれ恐ろしいことが起こります!!」
ハルピュイアがコピーエックスに訴えるが、コピーエックスはハルピュイアの言葉が聞こえていないかのように振る舞う。
「でハ…後は任セた」
「クーックックッ…お任せ下さい」
コピーエックスは玉座の間を去っていき、恐らくは自室に向かったのだろう。
しかし幹部の座を下ろされてしまった今、コピーエックスを追い掛けることは出来ない。
「(確かバイルはエックス様に大型ミサイルの建造を申し出ていた……嫌な予感がする、急がねば!!)」
ハルピュイアはせめて、バイルがどのような方法でダークエルフを回収するつもりなのかを確かめるために、急いでエリアX-2を飛び出したのだった。
一方、レジスタンスベースではミサイル基地に起きた異変に警報が鳴っていた。
「巨大ミサイルが発射準備に入りました。目標とされるエリアは不明。現在ハッキングにて調査中。」
「ミサイルに強力なエネルギー反応。ミサイルにはオメガが積まれ
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