大会前特訓編
青龍の咆哮
[1/10]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「俺は二度とお前達を孤児院に入れねぇ」
「冒頭から何言ってんのよアンタ」
「昨日は散々な目にはあったが、楽しかったじゃねーか。なあセシリアちゃん? 」
「タノしかったけど、アレがニホンのナベなんだ……………ビックリした」
「違ぇからな?あれは鍋は鍋でも闇鍋だ。一種の罰ゲームやふざけた奴等がやるものだ。日本の鍋はもっと旨ぇからな」
昨日、夕食会をするという事があったので孤児院に連れて鍋をやった。レイナと子供達とは場所も飯も別々にし、俺の部屋でやることになった。
ーーー−−
「そんじゃ俺は食材を切ってくるから、出汁とかは任せたぞ」
食材を持って台所に行って豆腐や野菜やキノコを切り、皿に盛り付けて部屋へと戻る。
部屋に戻ってきた時には既に出汁もとってあったので、切ってきた食材を入れた。その後肉を入れ終わると、ヒメラギとサクラが俺の両腕を掴んで拘束し、覆い被さるようにセシリアが体に抱きついてきた。
「ちょっ!?お前ら何する気だ!? 」
「アマネ!今の内に終わらせろ! 」
「分かってるわよ!部長! 」
「既に準備はバッチシだ! 」
アマネは部屋のカーテンを閉め、電気を消して部屋を暗くした。アキザワはその間に鍋の蓋を開けて何かを鍋に入れていった。
「アキザワ!一体何を入れやがった!? 」
「ヒメラギ。交代だ」
「了解ッス」
アキザワがヒメラギの代わりに腕を掴み、その間にアマネと一緒に何かを鍋に入れていった。
「さて、じゃあカグラ君を解放していいわよ」
サクラとアキザワ、セシリアが俺から離れていき、俺は急いで鍋の中を確認しようとすると、既に煮込みが開始されていたため見ることが出来なかった。
「お前ら…………これってもしかして……………」
「闇鍋だぜカグラ」
「闇鍋よ」
「闇鍋だな」
「闇鍋だね」
「やっぱりか!発案者は誰だ!? 」
「ワタシ……」
「何で闇鍋なんかチョイスしたんだセシリア!? 」
「セシリアさんが日本の食べ物を食べたいって言っていたから、それで鍋にしたのよ。鍋にも種類があるから一通り説明したら、闇鍋がやりたいって言ったのよ」
「ヤミというヒビきにまけチャッテ」
「負けちゃってじゃねぇぞ!?下手したら作り直しをしなきゃいけねぇんだぞ!? 」
「まあまあ落ち着けよカグラ。別に食えねーものは入れてねーんだから、楽しんでこうぜ? 」
ヒメラギが俺の肩に手を置いて落ち着かせようとしてきたが、これを落ち着かずにいられるのだろうか?いや、俺は無理だ。
「ほらカグラ。そうこうしている内に煮込み終わったよ? 」
「では早速蓋を開けてみよ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ