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銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第二十話 グリンメルスハウゼン艦隊
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ざいます。閣下も御健勝そうでなによりです」
「有難う。昨年は酷かったからね。生きているのが不思議な程だ。これは冗談ではないよ、大佐」
「判っております」
……実際、人事局と憲兵隊は酷かった。キスリングからも悲鳴を聞いている。
「今度の出兵では卿にも参加してもらう。ヴァレンシュタイン大佐、第285遊撃部隊の参謀長を命じる。詳細はこの資料に書いてある」
……参謀長か。大佐で参謀長というと指揮官は准将か少将か、規模はどちらにしろ小さいな。
「第285遊撃部隊と言いますと指揮官はどなたでしょうか?」
「グリンメルスハウゼン中将だ」
「グリンメルスハウゼン中将? 失礼ですが何かの間違いでは?」
「間違いではない」
……妙だな。グリンメルスハウゼンは10,000隻は率いていたはずだ。それとも規模が小さくなったのか?
「艦隊の規模は小さいのでしょうか?」
「いや、13,000隻だ」
……増えている?参謀長が俺?どういうことだ?
「卿の疑問は判る。私も驚いた。だがこの人事は軍務尚書エーレンベルク元帥、宇宙艦隊司令長官ミュッケンベルガー元帥の推薦なのだ。高く評価されているな、大佐。」
「有難うございます」
……俺にグリンメルスハウゼンのお守りをさせる気だな。面倒な奴はまとめてしまえか。
「何か希望が有るかね?」
「では、お言葉に甘えまして、ナイトハルト・ミュラー中佐をいただきたいのですが」
「ミュラー中佐か。彼は今何処に」
「イゼルローンにおります」
「判った。副参謀長でいいね。他には?」
「副官か従卒を付けていただきたいのですが」
「……従卒でいいかね」
「はい」
「手配しておこう。大佐、武勲を祈る」
「はっ。有難うございます」
俺は正直うんざりしていた。グリンメルスハウゼン、ラインハルト・フォン・ミューゼル、リューネブルク、こいつらをまとめるのが参謀長の俺? 冗談だろう。エーレンベルクもミュッケンベルガーも碌な事をしない。シュターデンでも放り込めばいいのに。
いや、待て。ラインハルト、リューネブルクは配属されているのか? サイオキシン麻薬密売事件以来、帝国軍の人事はかなり変化している。もしかすると配属されていない可能性も有るな。
ミュラー 済まんな、お前を巻き込んで。でもまあ原作どおりなら何とかなるだろう……、違っていたら二人で考えよう。
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