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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
第百二五幕 「クロスボーン・アタック」
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響を受けないため、地上では考えられない速度による航行が可能になる。だが、まだだ。まだ遠い。もっと引き付けて攻撃しなければ確実に命中させることは出来ない。
(来い……来い………!!間合いに入った瞬間に、『一斉砲撃』で確実に仕留める!)
アニマス40は、運命の瞬間を待った。
それとまったく同じ刻を、セシリアもまた待っている事を知らず。
(来なさい……ドゥエンデ。貴方は焦り、功を急いている。しかし状況は依然としてそちらが優位……貴方はきっと迷った挙句、一番確実な方法を取る。そう、自分の存在が悟られても問題のない対応――一度の攻撃で確実に仕留めるための動きを!そしてその瞬間、初めてわたしくは貴方の姿を捉える!)
代償に、一撃を凌ぎ損ねればセシリアは確実に敗北する。だからこそ、これは勝機であると同時に最大の危機でもある。
伸るか反るか
(
オールオアナッシング
)
――この危機を乗り切るには、もう賭けるしかない。
全ての運命を神にではなく自分自身の超直感に任せた。
『って思い切りよすぎるだろお姫様よぉ!?賽は投げられたってか!?』
『宇宙じゃサイコロ投げても出目が決まりませんねー……』
「ならば都合がいいですわ。私の望む出目を自力で掴みとってしまえば万事解決なのだからっ!!」
――これで、最後だ。
果たして、セシリアの勘は確かにその伝播する敵意を感じ取った。
「来る……BT連動、耐熱バリア最大出力展開ッ!吠えなさい、メアリ号!自由と誇りを帆に掲げて!!」
その瞬間、クイーン・メアリ号のジェネレータと冷却装置が鯨のような咆哮をあげた。
《ヴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!》
直後、セシリアの予想を遙かに超えた数十発の高速の弾丸がクイーン・メアリ号に叩きこまれた。
強烈な閃光が、メアリ号を中心に瞬く。
「………どうやら大気圏突破用のバリアで防ぐ算段だったと思われるが、その事は当然計算していた。『テトラヘドロン』から発射されたのは、先ほどまでの狙撃弾ではなく対バリアを想定した戦闘用貫通弾だ」
感情の籠らない声で、アニマス40は呟く。
所詮地球人の浅知恵など、この程度の者。今までの失敗は唯の誤差の範囲だった。
メアリ号は撃沈したのだろう。あとは爆発の衝撃によるレーダーの乱れが修正されたのち、丸腰になったブルー・ティアーズを――
「――ふぅん。なるほど、そちらの武装の『テトラヘドロン』とは有線操作型のBTのようなものらしいですわ………ねぇッ!!」
直後、閃光の中から『宇宙海賊の船』が禍々しい光を纏って現れ、アニマス40の腹部に船首を激突させた。
= =
攻撃の予兆を捉えた瞬間、セシリアは確かにバリ
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