暁 〜小説投稿サイト〜
101番目の舶ィ語
第四話。パンパカパーン!
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とはいえ……。

「俺はこれ以上キリカに代償を支払って欲しくないぞ」

魔術を使う度にキリカが代償を支払う姿なんか見たくない。
だからそう伝えると。

『あ……うん。それは大丈夫だと思うよ。モンジ君がきちんと『主人公』になったおかげで、私も頼ったり出来るかもしれないの』

キリカは俺の心配が杞憂だとばかりに苦笑いしながら説明してくれる。

「ん、そうなのか?」

『代償の肩代わりとかね。私の力をモンジ君を通して使う、っていうのが出来るようになったから、モンジ君が私の代わりに代償を負うっていうのも出来るようになるんだよ』

「そんなことも出来るのか??」

驚きのあまり、大声を出してしまう。
……しまったな。
今の声量だと理亜に聞こえたかもしれん。

『それで喜んじゃうんだね……私がモンジ君を利用するかもしれないのに』

「キリカには恩があるからな。返せる恩はきちんと返さないと寝覚めが悪い。それに俺『達』にとって不本意じゃない使い方をするなら、構わないと思う。ああ、でも、誰かを殺すーとかは勘弁な」

『君はそれで本当にいいの?』

「正直……よくわからん。だが、利用するされるは前いた場所じゃあ、よくあることだったからな。
だから人間を生け贄にしてやるー、とかそういったことでもしない限りその事に関しては俺は何も言わないさ」

『ふーん、そうなんだー。安心してー、流石にモンジ君と一緒にいるウチは、あんまり悪いこともしないから』

「つまり、俺と一緒にいれば、キリカは良い魔女になるんだな」

『お、それってプロポーズ? くすくすっ』

「うぐっ」

そんな気はなかったのだが。言われてみるとプロポーズっぽい、のか?
いや、だが、しかし。一緒にいれば悪さをしないなら、俺が監視役としてキリカの周りにい続ければいいのは間違いない。
だが、プロポーズとか言われるとキリカのウェディングドレス姿なんかを思い浮かべてしまい……

『ん、どうかした?』

「あ、いや……キリカってウェディングドレス似合いそうだなって思って」

『妄想が飛躍してたー??』

「ば、違っ?? そう言うんじゃなくて、今後も長く一緒にいられたらいいよな、とか思っただけだ。流石にまだ結婚とかは考えられん」

『まだ?』

「あ、いや……おいおい考える予定とかもない。すまん、変な事言ったな」

ヒステリアモードになっていないはずなのに、今日の俺は何かおかしい。
疲れが溜まってるせいか、自制が利かなくなってるみたいだ。

『もう、モンジ君ったら。最近はちょいちょい私も口説くよね?』

……そう言われると、そうかもしれない。俺はなんだかんだで、キリカにしかこの手の事は口にしていないような気
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