第34話 ハイウェイ跡地
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パンチを叩き込んだ。
パンチと同時に繰り出された火炎弾がイナラビッタの全身を焼く。
「ぎゃああああ!?」
イナラビッタは転がり、部屋の海水で炎を消す。
「どうしたの?その程度じゃ…私には勝てないよ?ノロマ君?」
「こ、この…スーパーイヤーショット!!」
「当たらないよ!オーバードライブ!さあ、これを君にかわせるかな?」
壁を蹴り登り、氷塊を回避すると、壁に張り付いた状態でショットを連射した。
イナラビッタはそれを回避しようとするが、ショットは途中で軌道を変えてイナラビッタに炸裂した。
「うわっ…!!」
再び全身が燃え上がるイナラビッタだが、ルインは構わずショットを連射した。
イナラビッタの動きが緩慢になったのを見計らい、ダッシュで距離を詰める。
「っ!!」
「グラウンドブレイク!!!」
零距離からのグラウンドブレイクをイナラビッタに叩き込むと、イナラビッタは火柱に飲み込まれ、衝撃によって吹き飛ばされた。
「ふざ…けんな…オイラが…何でこんな目に…ち…畜生ーーーっ!!」
断末魔の叫びを上げながらイナラビッタは爆散した。
「…ミッション終了。転送して」
『了解。転送します』
転送の光に包まれ、ルインはレジスタンスベースへと転送された。
「転送完了まで…2…1…転送!!」
「お疲れ様でした」
そしてレジスタンスベースの司令室のトランスサーバーにルインが出現すると、シエルがルインに歩み寄る。
「ルイン…ごめんなさい……せっかくルインが命懸けでダークエルフを追い掛けてくれたのに……ダークエルフのスピードが速過ぎて、見失ってしまったの……もう一度、さっきのエリアをスキャンし直したんだけど……やっぱり…もう…あの辺りには反応はないみたい……謝って済むことじゃないけど……本当にごめんなさい…ルイン。」
「大丈夫だよ、シエル…。また次があるよ。大体私がパンテオンやイナラビッタに時間かけ過ぎちゃったのもあるんだから」
「ルイン…」
「私達、友達なんだから。そんなことで落ち込まなくていいよ」
自分を友達と言ってくれるルインにシエルも微笑む。
「友達…そうね…。友達よね…私達。ルインは疲れてるでしょう?メンテナンスルームに行って、メンテナンスを受けてきて」
「うん、ゼロも無事に帰ってくるといいんだけど」
それだけを言うと、ルインはメンテナンスルームに向かい、メンテナンスを受けにいく。
シエルはトランスサーバーの近くで、ゼロの帰還を待つのだった。
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