補習授業のヒーローズ
匙とヴリトラとの会話×黒鐵神殿へのお導き
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となって召集されるでしょ』
『黒鐵神殿と言うのは、そこに一誠さんが居ると言う事でしょうか?』
『そうです。そしてそこには肉体を再構築しながら、ドライグとティアマットとサマエルが会話しているようです。本来黒鐵神殿には入れないのですが、黒の駒が鍵とされています。黒神がいる次元の狭間本家にいるアグニらにも、黒鐵神殿にお呼ばれする予定ですから』
しばらく通信していたシーグヴァイラさんだったが、小型魔法陣を受け取ってから通信機をハメたままサイラオーグさんに合図を送る。
「入るぞリアス」
それだけ言ってサイラオーグさんは部長の部屋に堂々と入って行く。室内を進むとベッドの上で体育座りをしていた部長の姿で、表情は朱乃さん以上に虚ろで目元は赤く腫れていたのでずっと泣いていたようだ。サイラオーグさんは近づくなり、つまらなそうに嘆息する。
「情けない姿を見せてくれるもんだな、リアス」
その態度を見たのか、部長は不機嫌にこちらを見たら驚愕していた。僕らではなく、ここにいないであろうシーグヴァイラさんに向けていた。
「なぜ貴方がここにいるのよ!シーグヴァイラ・アガレス」
「本来なら前線に行ってるはずですが、私は一誠さんの婚約者であり黒神眷属の命を受けて参りました」
「俺はソーナ・シトリーから連絡をもらってな。安心しろ、プライベート回線だ。例えあの男が死んだとしても大王側には一切漏れていないし、強く結ばれている上層部達も情報操作により一切漏れていない。俺らバアル側にはゼクラム様のお陰で、秘匿回線で知った事だからな」
大王側の政治家らは、一誠君の死が伝われば混乱後にどのような手段で現魔王政権に食って掛かってくるか分からない。だがバアル側は、一誠君の死について知った事を秘匿にしている者によって安心しているようだ。
最後に出た名は、初代バアル家当主の名であるが聞いた事がある名だけである。噂によるとサイラオーグさんと母親の自由させた事で、蒼い翼から派遣された者を裏から監視していたようだけどそれを知った蒼い翼CEOが初代当主に言った。サイラオーグさんは部長に真正面から言い放つ。
「行くぞ!冥界の危機だ。強力な眷属を率いるお前が、この局面に立たずにしてどうする?俺とお前は若手の最有力として、後続の者に手本を見せなければならない。それに今まで俺達を見守って下さった上層部の方々、魔王様の恩に報いるまたとない機会ではないのか?」
最もな意見を彼は口にする。普段ならそれを聞いて奮起するだろうが、部長は顔を背けた。
「・・・・知らないわ」
「自分の友だった男が行方知らずと言うだけでここまで堕ちるか、リアスよ」
「リアスさん、貴方が持っている黒の駒を貸してくれないかしら?私はある命を受けてここに来たのだから」
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