暁 〜小説投稿サイト〜
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Epico?約束〜Contract of a Devil〜
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景にクイント達は言葉を失った。

「そんな・・・、こんなことが・・・」

「隊長・・・、グアナーさん、ライナーさん・・・」

スタウトはその場にへたり込み、クイントとメガーヌは悲惨な姿になっているゼスト達3人に、思わず構えを解いてしまった。さらには『マスター!?』そんな切羽詰まった声を残し、ステガノグラフィアがモニターごと消えてしまった。

「ステガノグラフィア・・・!?」

「まさかルシル君の身に何か・・・!」

「ルシル君? あー、レーゼフェア様が相手にするって言ってた子供のことだよね? そう言えばどうなったんだろう?」

今度はデルタが新たにモニターを展開する。そして映し出された映像に、クイント達の心が音を立てて崩れた。ルシリオンが血だらけで倒れ伏していたのだ。側にはレーゼフェアが居り、映像の角度からしてその姿の全体が見えないが、彼女の他にもう2人誰か居る。つまりルシリオンは、3対1の戦いを仕掛けられていたのだ。

「私たちの別荘に勝手に入り込んだその罪はしっかりと償ってもらわないとね。IS発動。メタルダイナスト」

「土足で上がり込んだ無礼者には礼儀を教えなければね。IS発動。ヴァイオレントトレーナー」

「IS発動! ショックブレイカー♪」

アルファの足元には金色の、ベータの足元には紫色の、デルタの足元には赤色の、魔法陣状のテンプレートが展開された。するとアルファの足元の床が生き物みたく蠢き始め、ベータの両手には紫色に輝く光の鞭が現れ、デルタの手には彼女の身長を超すほどのハンマーが現れた。

(隊長たちだけでなくルシル君まで・・・!)

(退却しようにもステガノグラフィアの案内が無いと・・・)

(死んだ・・・、僕たちも殺される・・・)

心の拠り所でもあったゼストやルシリオンの敗北にショックを受けつつも、クイントとメガーヌは必死に考えを巡らせる。しかしスタウトはもはや生き残ることを諦めている。そんなクイント達へとジリジリと距離を詰め始めるアルファ達。

(ルーテシア、リヴィア・・・。ごめんね・・・。でも!)

メガーヌの脳裏に過るのは娘たちの笑顔。父を亡くし、母である自分もここで絶えるかもしれない。死の恐怖が彼女の両足を捉えるが、それでもなお目には戦い、勝ち、生き残る、という強い光を宿していた。

――おかーさん、頑張ってね――

(どんなに絶望的でも負けるわけにはいかない! 約束したもんね、ギンガ、スバル、おとーさん。必ず帰るって!)

クイントもまだ諦めていなかった。そして信じていた。ゼストやルシリオンの生存を。だからクイントも、メガーヌも再び構えを取った。生き残るために。

「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」」

そしてクイントとメガーヌは、余裕に満ち溢れ
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