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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?約束〜Contract of a Devil〜
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のだ。全員が「5!」カウントを開始。それぞれが中距離ないし遠距離の魔法をスタンバイ。そして「今!」の号令で、それぞれが魔法を撃ち放った。魔法は機械兵器数体を薙ぎ払い、逃げ道を確保した。

「走って!」

『管理者権限を奪還! 急いで隔壁を越えてください! 閉めます!ε=ε=ε=(┌ ^ω^)┘』

『アメナディエル! 管理者権限がまた奪還されそう!(TдT)』

『コイツ手強いよぉ〜!(´;ω;`)』

『ステガノグラフィアたるわたし達が遅れを取るなんて信じらんない!(# ゚Д゚)』

クイント達はステガノグラフィアの懸命な働きに感謝しつつ、逃げ道を走り抜けて機械兵器の包囲を突破。そして閉まり始めていた隔壁を潜り抜けた瞬間、「え・・・?」最後を走っていたアベオとクラッコ、それにメガーヌ班の青年局員、ジューク二等陸士に異変が起きた。それに気付いたクイント達が振り返り、その3人が腹から血を流し、宙に浮いているのを見た。

「「「お゛お゛? ・・・が・・・あぁ゛!? お゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!??」」」

最初は何が起きているのか本人たちも理解していなかったが、自分たちの体を何かが貫いていると理解した瞬間、口から多量の血反吐を吐いて断末魔の叫び声を上げた。それと同時、彼らの背後から先程の機械兵器3体がスッと姿を見せた。機械兵器にもステルス機能があったのだ。

「アベオ、クラッコ!」

「ジューク!」

「ジューク先輩!」

駆け寄ろうとしたクイント達だったが、無慈悲にも隔壁が閉まりきった。メガーヌが「開けて!」と、モニターに映るステガノグラフィアに叫ぶ。しかしステガノグラフィアの天使5体はふるふると首を横に振った。

『ダメです(;Д;)』

『開けることは出来ないよ(;Д;)』

『開けたら最後、あなた達も殺される(;Д;)』

『みんなを生かすのがアタシ達の役目(;Д;)』

『それにもう・・・あの3人は助けられない(;Д;)』

メガーヌも、クイント達も本当は理解している。アベオ達の傷は明らかに致命傷で、出血も多量。医療施設が今、この場にない時点で救うことは不可能だということくらいは。それでも感情が追いつかない。それまでに悲惨な光景を見てしまったのだ。

「メガーヌ、スタウト。・・・行こう」

クイントが隔壁に背を向けて歩を進み始めた。彼女は両拳を力強く握り締め、唇からは歯を噛みしめ続けた所為で一筋の血が流れていた。メガーヌ、そして最年少の20歳の青年であるスタウト三等陸士は後ろ髪を引かれる思いで隔壁に背を向けて「ごめんなさい・・・」ここで犠牲になったアベオ達に謝り、再び通路を駆け始めた。

『敵性戦力を迂回するように隔壁を開閉します!( ´∀`)
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