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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?約束〜Contract of a Devil〜
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“エヴェストルム”の先端より「おらぁぁぁぁぁッ!」彼の有する雷撃系砲撃術式においての最強の一撃・ヴィズルをレーゼフェアの至近距離で発射した。

「ぅく・・・!」

「すげぇ魔力だ!」

「女の子が吹っ飛んだ!?」

クイント班がルシリオンの魔法、いや魔術の威力に驚愕。レーゼフェアは雷撃砲の一撃の直撃を受け、この施設の入り口である洞窟の奥へと消えて行った。ルシリオンはそれを見届けた直後、「ぐ・・・」両膝を突いてしまった。

「ルシル君!」「「セインテスト査察官!」」

クイント班が口から血を流すルシリオンの側へ駆け寄った。

「俺は大丈夫です。クイント准陸尉たちは・・・?」

「私は大丈夫! それより君、血が・・・」

クイントに続き「俺も」クラッコや「僕も」アベオも無事を伝えるために頷いた。ルシリオンも「問題ありません・・・。治癒魔法を掛けたので」と、袖口で口から流れた血を拭い去った。

「アイツの相手は俺がします。クイント准陸尉たちは、グランガイツ一尉たちと合流してください。一尉たちの元にも防衛戦力が向かっているかもしれません。隊を3班に分けている今はかなり危険です。合流して戦力を整えてください」

クイント班はハッと思い至った。レーゼフェアばかりに意識が向いていたために考えが遅れてしまっていた。ゼストや分隊長メガーヌの班にも敵が迫っているかもしれない、最悪交戦に入っているかもしれないことを。

「いやいや、セインテスト査察官のあんなトンデモ砲撃を受けてまだ動けるなんてありえ――」

――昏き淵より手招く罪深き聖域(サンクテュエール・コンフェッシオン)――

クラッコがレーゼフェアの消えて行った通路へと目をやった直後、通路からウネウネとした真っ黒な影の触手がブワッと溢れだしてきた。アベオとクラッコは「ヒッ」身を引いて、「行ってください! 早く!」ルシリオンがクイント班を護るように前に躍り出た。

「でも、ルシル君1人置いて行くなんて・・・!」

「俺は良いですから! 元々俺が相手しないといけないんですよアイツは! それがセインテストの宿命なので!」

――瞬神の飛翔(コード・ヘルモーズ)――

ルシリオンの背中から剣状の魔力翼12枚、細長いひし形の魔力翼10枚、計22枚の魔力翼が展開された。空戦において絶大な機動力を叩き出せる空戦形態だ。クイントは無力さに歯噛みしたが、「こちらナカジマ班! 隊長、メガーヌ! 応答願います!」ルシリオンの指示通りにゼスト達との合流をすべく、2人に通信を入れるがノイズが混じり繋がらなかった。

「ジャミング・・・!? それじゃあ念話は!・・・念話もダメ!」

「ステガノグラフィア! 力尽くでサーバーに侵入し、管理者権限を奪え! 防衛隊が一刻も早
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