暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?約束〜Contract of a Devil〜
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りにも凄まじく、クイントは十数mと弾き飛ばされて壁に叩き付けられてしまった。

「ナカジマ分隊長!」

「子供だからって容赦しねぇぞ!」

アベオとクラッコが武装隊で使われているストレージデバイスの杖を少女に向け、「当たれ!」同時に砲撃を放った。少女は「めんどくさ」そう言って肩を竦めて、2つの砲撃の直撃を受けた。魔力爆発によって起きた煙に覆われる少女を警戒しながら、クラッコはクイントの側へ駆け寄り、アベオはルシリオンの元に駆け寄った。

「分隊長、しっかり!」

「げほっ、げほっ・・・! 私は大丈夫・・・。ルシル君は!」

クイントは自分の身よりルシリオンの身を心配した。ただの裏ビンタでこの威力。しかしルシリオンは拳打で、さらには魔法付きの一撃を受けた。自分が受けたものに比べて威力は何倍もあるだろうと、クイントは気が気ではない。アベオが「セインテスト査察官!」クレーターにめり込んでいるルシリオンを助けようとした時・・・

――地断つ黒光の鎧壁(ミュール・デカローグ)――

ルシリオンとアベオを隔てるように真っ黒な壁が生まれた。そして「せっかくの磔刑なんだからさ、降ろそうとすんなよな〜」晴れた煙の中か現れた無傷な少女がアベオに声を掛けた。

「こなくそ!」

クラッコがさらに砲撃を発射。少女は迫る砲撃を裏ビンタで迎撃、粉砕した。アベオもまた砲撃を放つが、少女は手の平を翳したかと思えばそのまま受け止め、同時に握り潰した。クイント達はようやく思い知った。勝てる相手じゃない、と。

「は〜い。心が折れた音がしたよ〜」

ゴツゴツとブーツの音を鳴らして歩く少女。クイント達は無意識に1歩2歩と後退した。少女は猫口を釣り上げて笑顔を作り、「ほら〜、後悔してるでしょ。だから言ったの、に!」少女がクイント達の元へ一足飛びで接近しようとした、その時・・・

――舞い降るは(コード)汝の煌閃(マカティエル)――

サファイアブルーに光り輝く30本の槍が柵のようにクイント班と少女の間に突き立てられていった。直後「レーゼフェアァァァァーーーーッ!」ルシリオンが少女の名前を怒声で叫びながら・・・

――集い纏え(コード)汝の閃光槍(ポースゼルエル)――

真っ黒な壁を蒼い光に覆われた“エヴェストルム”で斬り裂き、レーゼフェアに斬り掛かるも「もう! コイツらで遊ぶんじゃなかった!」彼女は頬を膨らませつつ後退して躱す。

「これ以上クイントさん達には指1本触れさせない!」

――舞い降るは(コード)汝の煌閃(マカティエル)――

レーゼフェアの後退を妨げるようにして再び光の槍が30本と降り注ぎ、彼女をU字に囲った。

――戦滅神の破槍(コード・ヴィズル)――

間髪入れずにルシリオンは
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