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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?約束〜Contract of a Devil〜
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ス中将とはこれからも仲良くしたいから返そう』

『っ!! ふざけるなッ! 私の戦友を、その部下を愚弄することは許さん!』

レジアスが怒鳴りつけるが、『議長。メガーヌには子供が2人居るそうじゃないか。寄越してくれ』プライソンは空吹く風と聞き流し、メガーヌの娘ルーテシアとリヴィアまで実験素体にしたいからと、2人を研究施設に送るようにリクエストした。

『良かろう。必要な物があれば言うがいい。用意しよう』

評議会議長デュランゴは協力を惜しまなかった。レジアスが強く歯噛みしているところに『お前の願いの為だ。多少の犠牲は仕方ないだろう』評議会議員リョーガが彼に声を掛ける。レジアスは地上の平和を確立したかった。だから犯罪者を、行われる犯罪を、必死に黙認していた。しかし今、戦友ゼストとその部下を好きなようにされたことで、レジアスは揺らぎ始めていた。

『もう少しだぞ、レジアス中将。恒久的な平和がミッド地上に訪れるまで』

甘い蜜のような言葉がプライソンより発せられる。レジアスが無言を貫くこと数分。歯噛みをようやく止めた。プライソンを支持することを選んだのだ。

『プライソン。ルシリオンはどうするのだ?』

『うちの上客の意向で手は出さないことにした。逆らうとこっちが全滅させられるからな。ま、タダで返すことだけは出来ないと言ったら、遺伝子情報とリンカーコアの一部だけ採取することを許された。最高の気分だ』

評議会書記トレイルがそう訊ね、返答したプライソンの声には興奮と喜色が満ちていた。

『そういうわけだから後始末はそっちに任せよう。俺はこれからクイントとメガーヌをイジるから、しばらくは連絡はつかないと思ってくれ。じゃあな』

プライソンとの通信が切れ、続けて評議会3人のモニターも消え、室内に静寂が訪れた。残るはレジアスのホログラムだけとなった。

『・・・すまない、ゼスト・・・許してくれ・・・』

レジアスの謝罪だけが、寂しく木霊した。

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