第13話「きろ」
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。」
...って、銃の事ばかりじゃなくて、入手したものも確認しないと。
「缶詰多数に、賞味期限が無事だったお菓子...色々あるな。」
コンロとかいろいろ入れてたし...。
ちなみに、今は生徒会室に誰もいない。悠里と胡桃は直樹に付き添ったようだ。
「...あ、服。...どっかに仕舞っとくか。」
服と水着一着ずつを見つける。...まぁ、横に避けとこう。
「防犯ブザー...ショットガンとこれで街中の奴らを一掃するか?」
ありったけのショットガンの弾薬を持って、ブザーで集めた所を片っ端から片づける感じで。
気づかれにくい俺ならできるはずだ。
「...ま、危険だと止められるのがオチか。」
しかも今は由紀のバッグに付いているからな。置いておこう。
「....お、ペット用の食料。」
太郎丸のために取った食料を取り出す。
「...そういえば太郎丸はどこだ?」
「太郎丸なら放送室にいるわよ。」
「うをっ!?」
いきなり後ろから声を掛けられ、驚いてしまう。
「...先生ですか...。」
「由紀ちゃんは安静にしてるからこっちに来たわ。」
「悠里と胡桃なら直樹と一緒にいますよ。」
少し悠里たちがどこにいるか気にしてそうだったので、先に言っておく。
「...助けられて、よかったわね...。」
「....まぁ、そうですね....。」
歯切れ悪く返事をした俺に、先生は訝しむ。
「...どうしたの?」
「.....五階の直樹がいたエリア、他にも何人かが避難していたらしいんですよ。」
「っ....。」
直樹が帰る途中に話していた事を先生にも伝える。
「俺が入った時には、既にだいぶ荒れていました。おそらく、それなりに前に内部から感染してしまったのかと。」
「....避難してきた時に、誰かが噛まれていたって事?」
「もしくは、引きこもるに留まらず、探索に出かけた際に噛まれたか...ですね。」
どの道、壊滅してしまったんだ。気にしてもしょうがない。
「外側にダンボールが積まれていたという事は、壊滅した際に誰かが外に逃げてあれを積んだ事になります。...とすると...。」
「...誰かが、どこかで生きてる可能性が....?」
「可能性は、極端に低いですけどね...。」
避難した人数は直樹を合わせて十一人。で、直樹ともう一人は除外して九人だ。その中から逃げ出したとしても、余程じゃない限り生き延びられないだろう。
「...やっぱり、こんな状況じゃ、生きてる人はいないのかしら...?」
「.........。」
一度でも噛ま
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