第13話「きろ」
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た机とかを再利用したからな。」
直樹が窓に張られた板を見ながらそう言う。
「俺たちが生活してるのは、三階だ。」
「一階と二階は使ってないんですか?」
「使えるには使えるんだが、完全に安全とは言えないからな。バリケードもあるにはあるが、あれに加えてさらに中にもバリケードを張っておかないと、安全じゃないからな。」
「なるほど...。」
確かにバリケードが一つだけでは安心できないと、直樹も理解したのだろう。
「ちょっとバリケードを登るはめになるからな。」
「えっ?.....あぁ...。」
直樹は階段前にあるバリケードを見て納得する。
ちなみに他の皆はもう先に行っている。
「登れるか?一応、くぐる穴もあるが。」
「大丈夫です。..って、あるんですか。くぐる場所。」
ならそっちを。と言う訳で直樹は下をくぐっていく。
「主に生徒会室を活動場所としていて、俺は校長室。他の皆は放送室で寝ている。生徒会室にはキッチンもあるから便利だ。」
「...電気とかは?」
「ソーラーで賄っている。今はあまり溜まってないからあまり使えないけどな。シャワーも浴びれるぞ?」
直樹に使える設備を紹介していく。
やはり女子だからか、シャワーが使えるというのに反応した。
「屋上には菜園もあるし、他にも調達して使える物を増やしていくつもりだ。」
「着替えなどは?」
「なぜか置いてあった。....ざっと見ただけだが、そっちも同じだっただろう?」
俺の言葉に直樹は頷く。
....五階のあの一帯に入った時にだが、やけに学校にある布団のように毛布などが充実していた。おそらく、あそこも避難拠点に使われるべきだったのだろう。
「他にも学校で暮らしていけるような設備ばかり。....これには訳があるんだ。」
「訳...ですか?」
「まぁ、少し休んでから説明するさ。今はゆっくり休め。」
直樹はどう考えても心身ともに疲弊しきっている。休めるべきだろう。
「...そうですね。」
「案内とかは悠里か胡桃にしてもらえ。俺は今回手に入れた物とかを整理しないといけないし。」
「ありがとうございました。」
....さて、残っている弾薬とかを確認しないとな。
「家でさらに弾薬を手に入れたとはいえ、結構使ったな...。」
持っていったアサルトライフルのマガジン五つの内、三つも使い切ってしまった。
「ハンドガンとかはまだまだ余裕があるな...。しばらくはこれに限定するか。」
いや、でもハンドガンは使いやすいからむしろ節約するべきか?
「ショットガンは使いづらいから、使ってしまってもいいな
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