第13話「きろ」
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「えっ!?じゃあ、家にいたって事ですか!?」
驚愕の声を上げる直樹。...まぁ、あんな危険になったのに家にいるなんて完全に孤立状態だもんな。
「幸い、家のシャッターが頑丈だったからな。侵入されずに済んだ。」
「そ、そうなんですか...。」
俺の言葉に少しホッとする直樹。
「...で、熱が引いたのを確認してから、家にある銃やサバイバルナイフを持って学校まで避難したって訳だ。」
熱がぶり返して一度噛まれたのは伏せておく。
「...でも、学校にもいますよね?」
「まあな。今はバリケードを作って安全圏を確保している。」
それに結構殲滅したしな。虐殺したみたいで気が引けるから言わないが。
「じゃあ、他の先輩たちは?」
「あいつらは...運よく学校の屋上に避難していたらしい。そこで籠城して、なんとかバリケードを張った。...俺じゃなくて、あいつらがバリケードを張ったんだよな。」
女子なのに大したもんだ。
「そうだったんですか...。」
「ああ。基本、俺がよく奴らを倒したりして、他は皆生活を整えるのに尽力してるよ。」
....っと、そろそろ学校に着くな。
「さて、そろそろ着くぞ。」
「そうですね。」
詳しい話は着いてからでもいいだろう。
先生の車もちゃんとついてきていたようだし、これでなんとか帰ってこれたな。
「ただいま....と言うべきかね。」
車を停め、なんとなくそう呟く。
「外は危険だ。注意しておけよ。」
「あ、はい。」
直樹にそう声を掛けてから、車を降りる。
「校舎内に何体か入ってたりするか?」
「わからん。確かめておかないとな。」
俺の呟きに降りてきた胡桃がそう言う。
バリケードもあって、生徒のゾンビはだいぶ減っているから入ってないとは思うが。
「よし、荷物を全部上に持っていくぞ。」
「あ、私も手伝います。」
直樹がそう言う。人手は多い方がいいしな。助かる。
「....よし、大丈夫だ。中には誰もいない。」
「さて、それじゃあ、持っていくわよ。」
それぞれが荷物を持っていく。ただ、校舎内は大丈夫とはいえ、外はまだ奴らがいるため、俺が警護にあたる。
「すー....すー....。」
「...あれ、由紀の奴寝てる...。」
「そうなの。熱も出てたから、ゆっくり休ませないとね...。」
先生が由紀を背負いながら中へと入っていく。
「......うし、これで全部だな。」
しばらくして、全部運び終わったので、俺も中に入る。
「凄い...至る所にバリケードが...。」
「壊れ
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