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骨斧式・コラボ達と、幕間達の放置場所
交節・紅と桜、蠍と斧
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何処に居るですかー」


 そんな狂人ぶりなど今は何処へやら、ちょっぴり泣きそうな顔で、アマリはトボトボと彷徨っている。


 他者にとって運が悪いのか、それともアマリとフォラスの運が悪いのか、どうも相方と逸れてしまった様子。
 恐らく個のダンジョンに仕掛けられているトラップの一つ、分断の罠にかかったのだろう。

 全ての行動がフォラスに帰順する彼女なのだし、やはりとでも言うべきか、好きこのんで別行動を取った訳ではないらしい。


「息抜きにぶっ殺しに来たのに、酷い目にあってるですよ……」


 さらり、聞き流してはいけない単語を混ぜながら、アマリはフォラスの捜索を続ける。



 しかし古代遺跡というだけあって、分断トラップ以外にも多種多様な罠が仕掛けられており、そこまで自由に身動き出来る訳でもなく、アマリの抱くストレスは発散場所も見つけられず次第に溜まっていく。

 それでも、10秒で最大HPの5%を回復してくれる【戦闘時回復】スキルや、軽金属装備に各種両手武器に用意された、Modと呼ばれる追加パッシブスキルに多く見られる【最大HP増加】もあって、ダメージ系のトラップは難なく抜けられる。
 問題は麻痺毒や一定時間の通路封鎖など、行動そのものを阻害してくる罠。
 徹底して “真正面から突っ込む” ことしか考えていない彼女は、それらバッドステータスへの対策などしている筈も無く、初心者もかくやと制限されまくるのだ。


「モンスターも居ないし、さっきから壊せないものばっかり……何だかムカムカしてくるです―――――って、あ」


 焦りよりも苛立ちが感情の大部分を占めたからか、またもアマリは足元にあったスイッチを、いっそ清々しい程中心を捉えて踏んでしまっていた。

 重苦しく響く機動音に、彼女はがっくり肩を落としせめて次の行動までを早くすべく、背にある大斧【ディオ・モルティーギ】を手に取った。
 尋常ではない怪力により、構える時に限っては扱いも其処まで鈍重ではなく、恰も単なる斧かの様に見えてくる。


 そして発動したトラップは―――――大音量のアラーム。


「あ!」


 それ自体はすぐに鳴り止んだものの、このトラップの詳細を知っているアマリは、対処が楽になるからかとても嬉しそうにしていた。

 発動時は煩く喚くアラームトラップだが、何も聴覚を狂わせる類のトラップではない。
 ならばその内容は何かというと…………音によりモンスターを呼び寄せてしまう、という1、2を争う危険な代物。
 鳴り続けるタイプは縁円呼び込む危険性をはらむ事もあって、間違っても喜べるような類では断じてない。


「フルルルゥ……」
[オオオォォォォン―――!]
『ギ、キキキキィッ!』


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