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忘れ去られし古伝
二説目…
KNOCKIN ' ON HEAVEN 'S DOOR
5話

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焔纏う七尺五寸。

その圧は凄まじいばかり。

刹那の気も抜く事の赦されぬ…この殺り獲り。
懐かしき師と交えた時と重ね、我の内も猛り候。

刃を散らす度、焔は刀を伝い…
風が大剣を晒す…








ただいま。

ほう、夢中になっているのう。
記述は終わりだと?

続きが気になるのか。
まあ、よい。

私が代わりに話そう。 

その異界の者は何処にも行っておらぬ。

友の為に、神々と戦い続けたのだ。

ん?
まだ先の戦争が始まったようには書かれておらぬと?

開戦と決めたのは、どこかの王。
その前から始まっている国はいくらでもあった。

神々は、そんな事を気にも止めぬわ。
人間界が刃向かった時点で、開戦じゃ。

主も理解したいなら、人間主体の考えは捨てる事じゃの。








お前か!
腕の立つ侍ってのは!

一つ聞かせろ。

侍は、強えのか?






ほう。
この異界にも、一つ越えた者がおるか。

魔刀よ。
主も、あの炎剣をのう…









知っておるか?

刀と言うのは、どんな見習いが伐とうが魂が籠る。
名の付いておる刀などは、神掛かりじゃ。

三日三晩、百八日、千日。

全て人間界の技なのじゃ。

よって何物にも変化する。

神刀、魔刀、妖刀。
その中にも、さらに細かく区分されておる。

その侍の刀は、魔刀じゃった…








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