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RSリベリオン・セイヴァ―
第二十話「銀の福音」
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歯を磨いて縁側を歩いていた。
「はぁ……眠っ」
大きなあくびをしながら俺と弥生は歩いていた。
「大丈夫ですか? 狼君」
「ああ……最近夜更かしするのが仇になったみたい」
「早寝早起きは大事ですよ?」
ご覧の通り、弥生は規則正しい生活を送っているため俺よりもピンピンしている。
「そうだな……あり?」
縁側の渡り廊下の辺で、一夏とセシリアが何やら庭に出て何かを見つめている。
「おーい、何してんだ? 二人とも」
俺たちは、一夏とセシリアの元へ歩み寄ると、俺と弥生もその何かを見た。
「ああ……コレ、何だと思うます? 狼さん」
「兎の……耳?」
そこには、兎の耳が草のように地面に埋もれている。どういうことだ? それも、その隣には立て看板に「抜いてね♪」と書かれている……これって、なに?
しかし、俺たちは結局抜かずにそのまま放置することに決めた。
「放っておこうぜ? どうせまた厄介なことに巻き込まれそうだし、こんなくだらない悪戯につき合う余裕は俺たちにはないんだしさ?」 
「そうッスね? 行くぞ、セシリア」
「はい……抜いたほうが良かったのでは……?」
しかし、セシリアはそう思うもどうせ大したことはないと思って、すぐさま一夏の元へ振り向いて俺たちの後を歩いた。
最後は、チーンと寂しくウサ耳だけが取り残されていた……

朝食を終え、俺たちは海岸の岩場へ向かった。ここで、海上での模擬授業を行うのだ。
「ったく! どうしてこんな岩場まで行かなきゃならねぇんだよ……」
と、先ほどから息を荒くして太智が最後尾を歩く。
「砂浜だと、離陸した時に砂が舞うからだよ?」
と、シャルロットが教える。
「なら、あえて岩場へやった方がいいな……?」
それに清二は納得した。
「そういや、今から行くのは専用機持ちの女子たちだけだろ? どうして俺たちも加わってんだ?」
俺は、疑問に思った。今歩いているのは俺たちだけではない、俺の隣には弥生も居る。
「……なんだか、臭うな?」
と、太智は怪しい目で千冬を見た。確かに、自分たちの武器はそれぞれ刀や斧、そして槍といった近接武器の類ばかりで、剣なら剣と全てが統一されていない。攻撃力や技も異なる。それなら、専用機と評されてもおかしくはないが、今まで千冬は俺たちのRSに対して専用機という単語を言った試しがないのだ。いつも俺たちのRSを見ては、ただのISとしか口にしていない。
「……」
俺も、何やら千冬が怪しく思えた。
ある広い岩場へ出たところで、千冬公による授業が始まった。
「全員いるな? それでは、各員専用機持ちの生徒は機体を展開しろ?」
「あの、先生?」
と、凰が質問した。
「箒は、専用機を持っていませんよ?」
「……」
凰の問に箒は気まずくなる。
「ああ、それについては私が説
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