捜査と戦闘
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しになった鉄骨は、30メートルくらいの高さまであった。
「KEEP OUT 立ち入り禁止」と書かれた黄色いテープをくぐって中に入ると、特に何も変わらない工事現場だったが、床についた血の跡と、遺体の位置を示す白いテープがここで殺人事件があったことを物語っていた。
「ここが、1回目の殺人事件の現場か…」平次君が言う。
「この人は、刃物で胸をひと突き刺されて、失血死。2人目と3人目も同様だ。」小五郎さんが顎に手を当てながら言った。
小五郎さんと平次君、少年探偵団は現場を歩き回っている。真選組は何回かこのような事件の調査をしたことがあったので、他のみんなと同じように現場を見ていたが、後の人たちははただそれを見つめているだけだった。
「どうだ?なんかわかったか?」元太君が聞いてくる。
「ううん、ぜーんぜん。」私は首を横に振る。
その時だった。
「危ない!」
旦那の鋭い声がして、私たちは上を振り仰ぐ。
長い杖のようなものがこちらに飛んでくるのが見えて、私はとっさに元太君を突き飛ばす。
杖が地面に突き刺さった瞬間、シャリン、と音がした。
「天導衆…!」新八君の驚いた声が聞こえる。
「元太君!大丈夫?」私がとっさに聞くと、「おお!」という声がした。よかった、無事だ。
ホッとしたのもつかの間、上から6人の天人が降ってきた。みんな天導衆らしい。
私たちはみんなを後ろにかばって、剣を抜く。メンバーは万事屋と私、総悟、土方さんだ。
近藤さんとザキはみんなを安全な場所に誘導している。
1人対1人。簡単に倒せる。
が飛び出すと同時に、私たちも飛び出していった。
剣で切りつける。が、あっけなく杖で防がれた。相手の剣を取ろうと技をかけるが、逆にこちらの剣が取られてしまった。はるか遠くに剣が飛ぶ。
杖で突かれたが避け、相手の懐に潜り込みみぞおちを殴る。ぐはっ、と血を吐く音。そのままその拳を上に持って行き、顎を打つ。敵が後ろにつんのめって倒れた。
その隙に杖を奪い、胸に突き刺すと、血が出て、あっけなく息絶えた。
剣を拾い、鞘に収め、みんなの方を見やると、みんなもそれぞれの戦いを終えて、息を整えているところだった。
みんなと一緒に近藤さんたちの元へ戻ると、近藤さんとザキはこちらを見てしっかり頷いたが、他の人たちはみんな驚きと恐怖を顔に浮かべていた。
「逃げるぞ」土方さんが言った。「ここは危険だ。あいつらが倒れたことを知って、いつ援軍が来てもおかしくない。ひとまず手近な店に潜り込むぞ」
みんなが頷き、出て行こうとする中、コナン君たちは怖気付いてしまったのか、全く動かない。
「おい、いくぞ」土方さんが呼びかけるが、なかなか動かない。
「お前らぁぁぁぁ!」土方さんが突然大声を出したせいか、みんながビクッとする。「あれを見て怖がってんだろうが、今はそ
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