捜査と戦闘
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家を出たのだった。
住宅街を抜け、大通りを通り、ビル街に入った。
何メートルか先に、毛利さんたちがいた。今日は警察は来ていないようだ。初めて見た人といえば、色黒の男の子と短い髪をポニーテールにした女の子だ。2人は親しげに喋っている。カップルなのだろうか。
「あ、コナン君!」蘭ちゃんが手を振った。
子供たちは蘭ちゃんたちの元に走って行った。私たちはそのまま。
「おはようございます、蘭さん!」
「今日の捜査、頑張ろうねー!」
と、蘭ちゃんのところに群がる(?)子供たち。蘭ちゃんは人気者みたい。
「こいつら誰や?」色黒の男の子が関西弁で聞く。明らかに怪しんだ目を向けている。
「えとー、あのー、そのー、私たちは…」私が返答に困っていると、コナン君が「今回の捜査に役に立つ人たちだよ。」と言った。
「へぇー!」ポニーテールの女の子が鼻がくっつきそうなほど顔を近づけて言う。「結構な美人さんやないか!何歳なん?」
「じゅ、18です…」
「ほんまかいな!めっちゃかわいいやん!あ、私遠山和葉ゆうん。よろしくな!」
和葉ちゃんがやっと顔を離して言い、手を差し出してきたので、私は握手をした。
「如月恋奈って言います!よろしくね!」
和葉ちゃんが両手をほっぺに当てて言う。「うわぁー、ほんまにかわいいわー!モデルとかやっとるん?」
「おい和葉!」色黒の男の子が言う。「何東京来てアホなことやっとるん!そないなこと大阪でもできるやないか!こっちには調査に来たんやで、調査に!」
「余計なお世話やで、平次。東京に来て何するかなんてこっちの勝手やないか。」
と言い争いを始める2人。でも、カップルにしか見えないなぁ…なんて私は思う。
「おめーらうるさい!」小五郎さんが言う。「人を待たせてるのがわかんねーのか!ったく、誰だよこいつら呼んだの…。」
2人は我に返った。男の子が自己紹介をする。
「俺は服部平次や。高校生探偵をしとる。『西の高校生探偵』って呼ばれとる。」
「西ってことは…」新八君が言う。「東もいるんですか?」
「せやな」平次君が頷く。「工藤新一ってやつがおる(平次君はコナン君をなぜかちらりと見た)。今は事件の調査で忙しくて、姿現してないがな。」
「しかもな!」和葉ちゃんが蘭ちゃんの肩に手を当てる。「蘭ちゃんの彼氏なんやで!」
「ちょっと和葉ちゃん!」蘭ちゃんが顔を赤らめて言う。「そんなんじゃないってば!ただの幼馴染みよ!」
「だって、ロンドンで告られたんやろ?新一君に!」
「告られてないってばー!」
キャッキャとはしゃぐ2人。青春だねぇ。
「あー、もういい!お前らおいてくぞ!」
そう言ってさっさと歩き出してしまう小五郎さんを、みんなで慌てて追いかけた。
20分くらい歩くと、工事現場があった。ビルを建設するつもりだったのか、むき出
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