暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D〜黒衣の神皇帝〜 再編集版
補習授業のヒーローズ
祐斗とレイヴェルによる現状把握×悲しみを乗り越える強い気持ち
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達を頼むぜ、それとレイヴェルもだ。黒神眷属から連絡が来たら動け」

ルヴァルさんとライザーはそれだけを言い残してこの場を去った。再び静まり返ったフロア、レイヴェルさんは自分の兄をちらりと背中を見てから作業に集中している様子だった。今後動くにはまずは情報収集からだと、一誠君に教えられたからね。

「私もですが、レイヴェルやイリナ先輩の中にある黒の駒があるから私達は信じられるんですよね?姉様」

「白音、私もそう思っているにゃ。一誠が神様なのは知っているけど、私達の中にある黒の駒が健在ならば滅んだとしても帰還して来るにゃ」

「・・・・イリナさんは何故強い気持ちにいられるのですか?」

「私だって泣きたいけど、まだ希望があるし一誠君が死んだとは思ってないからだよ。グレモリー眷属は、私達みたいに心が強いって訳じゃないくらい知っていたから私はここにいるんだと思うよ」

小猫ちゃんも黒歌さんもイリナも、諦めている状態ではなかったしギャスパー君もアーシアさんの所にいて一緒にいる。一つだけ思えるのは、一誠君が創った黒の駒が消滅していない事で生きていると思っているに違いない。だから悲しんでもそれは望まない事だと理解しているから、神様に願うと力が増すと言うけどきっとイリナさん達も願っているはずさ。

「木場祐斗、君か」

第三者の声。振り返れば、そこには堕天使幹部『雷光』のバラキエルさんと妻の朱璃さんがいた。

「そうか、やはり、朱乃は」

「朱乃、悲しいでしょうね。貴方」

フロアに現れたバラキエルさんと朱璃さんに、状況説明しながら廊下を進んでいた。お連れする先は朱乃さんがいるゲストルームで、朱乃さんの父であるバラキエルさんと母である朱璃さんは沈痛な面持ちだった。一誠君の事と朱乃さんの事、どちらも知った上で悲しまれているだろう。幸いフロアにいた黒歌とイリナがいたからなのか、僕は二人を案内出来たと思うよ。

こういうのは僕よりも同性の方が良さそうだし、僕はサポートするべきナイト失格でもある。こう言う時に他人任せしか出来ない事だが、剣を振るう時だけでもここにいる者らを守護するのが僕の役目だと思っているからだ。

朱乃さんがいるであろう部屋前に到着し、ドアをノックするが反応無しだ。僕とバラキエルさんと朱璃さんはドアを開いて入室すると、中は明かりを灯しておらず暗がりのままだった。部屋の隅にあるソファに朱乃さんが虚ろな双眸のまま、座っていた。

「朱乃!」

「朱乃、しっかりなさい!」

バラキエルから声をかけると反応が少しあったのか、更に呼びかける為に朱璃さんが朱乃さんを抱いたままにして声をかけた。父親と母親から声を掛けられた事で、初めて反応を返した。

「・・・・とう、さま・・・・かあ、さま」

父と母の顔を
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