ターン40 鉄砲水と七色の宝玉
[6/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
慌てて止めるジェスチャーをする。このメンバーで3対1とか、もう絶対に勝てる気がしない。
「十代は通っていいよ、そうさせてくれって言われてるし」
「え?清明、一体この向こうに誰がいるんだ?」
んー、なんて言おうか。まあでもあっち行けばすぐわかることだし、別に隠す理由もないか。
「オブライエン。これ以上は僕もよく知らないけど、ご指名は十代だよ」
「一体……ええい、清明!お前にも後で話を聞かせてもらうからな!無事でいろよ、翔ー!」
一瞬迷った後、十代が森の中を走っていく。その後ろ姿を見送った後で視線を元に戻すと、こっそり回り込んでいこうとしていたヨハンと剣山が見えた。おっと危ない、まったく油断も隙もあったもんじゃない。
「非常に悪いんだけどね、こっから先は僕の時間稼ぎに付き合ってもらうよ」
「くっ……だったら俺が相手するドン!」
真っ先に反応する剣山。そのままデュエルディスクを構えようとするが、その前にヨハンが割り込んだ。
「いや、ここは俺が相手だ」
そして、時間は冒頭の時点に戻る。グレイドル加入前の僕が手も足も出なかった、ネオスペーシアンの力を手に入れた十代。その十代と互角に戦う実力者が相手となると、これは厳しいデュエルになりそうだ。そして、だからこそ楽しいデュエルになりそうだ。
「僕のターン!グリズリーマザー、攻撃表示!」
いわゆる属性リクルーターの1体である、水色の体毛で覆われた大熊がその2本の足で大地を踏みしめる。
グリズリーマザー 攻1400
「まずはこんな所かな。僕はこれで、ターンエンド」
「俺のターン、ドロー!何をリクルートするのか見せてもらうぜ。来い、トパーズ・タイガー!」
『ああ、任せておけ!』
頭に角の代わりに剣を生やした、黄色がかった白い虎。トパーズをつかさどるヨハンのデッキの切り込み役だ。
宝玉獣 トパーズ・タイガー 攻1600
「これが、宝玉獣……さすがに客席から見るのとこうやって正面から見るのじゃあ、だいぶ違うね」
『ありがとうよ。まったく、デュエルアカデミア本校ってのはこんなに精霊が見える奴ばっかり集まってきてんのか?向こうとはえらい違いだぜ』
「ははは、そうかもな。バトルだ、トパーズ・タイガーでグリズリーマザーを攻撃、トパーズ・バイト!そしてこの瞬間トパーズ・タイガーの効果により、モンスターに攻撃を行う時のみ攻撃力を400アップさせる!」
宝玉獣 トパーズ・タイガー 攻1600→2000→グリズリーマザー 攻1400(破壊)
清明 LP4000→3400
「この瞬間、戦闘破壊されたグリズリーマザーの効果を発動!デッキから攻撃力1500以下の水属性モンスター……ツーヘッド・シャークを
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ