第31話 アグニス火山
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への忠誠心を持っていた。
その忠誠心故に、これからも二人のエックス以外の者に仕えることはないのだろう…きっとそれは例え母であるルインであっても変わらない。
普段は寡黙で温厚であるファントムの、自分やハルピュイアにも劣らない頑固さを久しぶりに見たエックスは微笑む。
「変わらないね…君は」
「容易く変わるような物は、忠義とは呼べませぬ…そしてエックス様、お言葉ですが、あの方は拙者の力添えなど無くとも、きっと乗り越えて下さるはず…歴史の中でのあの方もそうだったはずでは?」
自身に刻まれたルインのDNAが自身にそう教えてくれている。
この感覚をファントムは信じていた。
「…そうだね、分かった。君のその揺るがない心、信じるよ。僕も信じてる。ゼロとルインはきっと全てを乗り越えてくれると」
部下であり、息子であるファントムがルインを信じているのなら自分も彼女を信じよう。
そしてゼロならばきっと真実を乗り越えてくれると信じようと決めた時、サイバー空間に異変が起きた。
「ん…」
「この感じは…彼らだね。」
エックスとファントムはサイバー空間に迷い込んだ存在の正体に気付き、気配がする方向を見遣る。
「オメガとやらに敗れたか…」
「恐らくは…行こう、ファントム。」
「御意。」
二人はサイバー空間に迷い込んだ者達の魂の元へ向かうのであった。
そして一方、アグニス火山へと転送されたゼロはジョーヌとシエルからの通信を受けていた。
『ただいま強力なエネルギー反応を確認。基地の近くで巨大なミサイルを建造中のようです。この基地はミサイルの建造をサポートしている基地だと思われます。』
『ミサイル工場への転送ルート解析は、かなり時間がかかりそうなの…どうしよう…ゼロ!』
「分かった…。この基地を攻撃して時間を稼ぐ…。解析は任せたぞ…ルインのサポートもしてやれ」
『分かったわ…。ゼロ…気をつけて』
レジスタンスベースとの通信をOFFにすると、ゼロはホルスターからZセイバーを抜き放つと、基地に攻撃を仕掛けた。
メカニロイドやパンテオンを斬り捨て、それをを繰り出しながら突き進み、噴火による火山岩が降り注いでくるが、それをかわしながら奥に向かう。
マグマが噴き上がって足場が上下するが、タイミングを見計らって足場を移り、途中でパンテオンがバスターを構え、ショットを放って来たが、ゼロはシールドブーメランを構えてショットを跳ね返した。
跳ね返されたショットを全てまともに喰らったパンテオンが爆散したのを見届けて奥に進むと、コンテナがマグマに落とされている場所に出た。
ゼロはマグマに沈んでいくコンテナを足場にしながら先に進んでいき、そして足場を飛び移りながらメ
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