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リリなのinボクらの太陽サーガ
アザーワールド
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”、刀“村雨”、直剣“ブルーローズ”、直剣“ラビアンローズ”という複数の剣も普段持っているのだが、先程の地震で倉庫の中から取り出せなくなってしまったのだ。そんな中で何とか取り出せたのが、今示した二つの武器である。

ひとまず銃とソードがあるなら何とかなるだろうと思い、螺旋の塔に向かったジャンゴを見送る彼女達だったが、ふとザジは思い出す。

「そういや変異域に入るには月下美人の力が必要やなかったっけ?」

『あ………』

意気揚々と行ったのに中に入れず戸惑うジャンゴ達の姿を想像して、場に気まずい空気が流れる。違う世界の月下美人であるシャロンは自分も追いかけようと思ったが、周囲に煙の臭いが漂っている事に気付いた。発生元を探しに見回すと、煙は街外れの方から上がっていた。

「まさか今ので火事が起きた!?」

「なんやと!? こうしちゃおれん、すぐに水を運んでくるんや!」

「で、ですがジャンゴさまの方は!?」

「わかっとる! わかっとるから今、役割分担考えとる!」

「ちょっと落ち着いて、皆」

「そうだ、取り乱して時間をムダにするな!」

「コーチ!?」

正確には棺桶屋なのだが、今は置いておく。

「いいか! こういう時こそ冷静にならないと、被害はますます広がる! 慌てて行動を起こすより、先に落ち着くことが大切だ!」

「そうね、彼の言ってる事は正しいわ。とりあえずシャロンちゃん、あなたは別の世界の月下美人でもあるから、ジャンゴくんの所に行ってちょうだい。変異域に行く必要があれば、あなたの力がきっと必要になるわ」

「はい、わかりました!」

「ザジちゃんは図書館に行って水を運ぶ道具を持って来て。とにかくたくさん必要になるから、頑張って」

「了解や!」

「スミレちゃんはキッド、シャイアン、ハテナに水を運ぶ手伝いをお願いしてきてくれるかしら?」

「うん、わかった!」

「リタちゃんと私は逃げ遅れた人の救助活動、棺桶屋さん「コーチだ!」……コーチはエンニオさん達の避難指示をお願い」

「わかりましたわ、マスター!」

「心得た! すぐに終わらせてこよう!」

冷静に役割を分担し、指示を出したレディは最後にこう締めくくる。

「皆、ジャンゴくんが私達を守ってくれるように、私達は彼の帰る場所を守るわよ! わかった!?」

『はい!!』

返事と共に彼女達は各自行動を開始する。ヨルムンガンドの暴走に巻き込まれないように街の人を避難させたり、火事を消そうと水を運んだり、崩れた調度品の下敷きになった人を力づくで引っ張り出したりしていく。皆が生き残るために最善を尽くす、それがこの街に住む者達のモットーなのだ。

そして……ジャンゴは四方封印をマスターカードで一時
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