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リリなのinボクらの太陽サーガ
アザーワールド
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るが、地震は割とすぐに収まった。しかし……代わりにザジがすごく青ざめた表情をしていた。

「あ、アカン……! 今の地震、螺旋の塔の下が震源地や……!」

「螺旋の塔の下? 北にある巨大な二つの塔の下に何か……あ!」

シャロンが気付いた内容を察したザジは真剣な目で頷く。その時、ホームからジャンゴが急いで出てきて、彼女達に無事かどうか尋ねた。

「二人とも、大丈夫!?」

「私は平気、ザジさんも怪我はしてないよ」

「ウチらの事はええ、それよりジャンゴ! アンタは螺旋の塔に急ぐんや!」

「螺旋の塔だと!?」

クロから解放されたおてんこが話に参加し、ザジは神妙な様子で「はい」と答える。

「さっきから妙な胸騒ぎがしとったんですが……間違いあらへんようです。螺旋の塔の……終末の獣ヨルムンガンドの封印が破れかけてます! 恐らく何者かが封印に干渉したらしく、今の地震はヨルムンガンドの力が一瞬あふれ出した影響です!」

「馬鹿な!? そもそも螺旋の塔に行く道には四方封印があるはず……! 一体どうやって……いや、それを考えるのは後で良い。問題は私達が行こうにも、その封印のせいで通れない事なのだが……」

「大丈夫、そこは私に任せてもらうわ」

「レディさん!?」

図書館から駆け付けたレディが懐からとあるカードを取り出し、皆に見えるようにする。

「こんなこともあろうかと、一時的に四方封印を解くマスターカードを作っておいたの。はい、ジャンゴくんに貸してあげるわ。後でちゃんと返してね」

ジャンゴはマスターカードを手に入れた。

大事なものとしてバッグに入れるジャンゴの下に、太陽の果実を持ってリタが駆け寄る。

「ジャンゴさま、大地の実4個と太陽の実2個をお持ちしました。地震で貯蔵庫の扉が塞がれてしまって、申し訳ありませんけど、これだけしか用意できませんでした」

「ううん、これだけあれば十分だよ。持って来てくれてありがとう、リタ」

「ありがとうございます、ジャンゴさま! いつも心に太陽を!」

そうやって笑顔を浮かべたリタの顔を見て、ジャンゴは少し赤面しながらほんの僅かに目をそらした。この場にいる女性陣はそれに気付いてるが、事態が事態なので今言及するのはやめておく事にした。

「……ジャンゴ。わかってるとは思うが、ヨルムンガンドは絶対存在だ。決して封印が解かれてはならない! それに今回は奴のプレッシャーを抑えていたサバタもいない、重々気を付けるんだ!」

「……うん!」

おてんこの言葉を受け、ジャンゴは2年前から愛用している腰の“太陽銃ガン・デル・ソル”と長剣“ブレードオブソル”の状態を確かめてから、塔へと走って行った。なお、ジャンゴは曲剣“サンダーエッジ”、大剣“不滅の剣
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