第十六章 ド・オルニエールの安穏
第五話 ド・オルニエール
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かりながら顔面を両手で覆った士郎が、指の隙間から凛を見下ろす。凛は士郎の非難の視線を気にする事なく指先で唇を押さえながら「ん〜」と唸りながら小首を傾げ。
「―――竜種、かな? それも最低でも幻獣の」
「くそっ……やはり聞かない方が正解だったか」
頬に指を当てながら、えへっ、とでも言いそうな凛の姿に、士郎は完全に頭を抱えた。
暫くの間放心したかのように天井を見上げていた士郎だったが、諦めたように溜め息を吐いた。
「それで、俺にこれを渡してどうするつもりだ」
「もう、わかっている筈でしょ」
聖骸布に包まれながらも、悍ましい魔力を纏うソレを撫でながら、凛は笑った。
「――――――剣を鍛ちなさい」
ゾッとする程に美しい笑みで。
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