Side Story
無限不調和なカンタータ 3
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
……ん?
いやいや。男に可愛らしいとか、おかしくない?
「……うん。できなくてもやらないと、木にも失礼だよね」
お。反応が良くなってる。自分でやることの意味に気付き出したかな。
真剣な表情で道具を握り直し、木に向かい合う。
その調子よ、カール。頑張って自立して。主に私の頭痛を癒す為にね……って
「カール!」
「う、ぶぐッ!?」
枝を飛び降り、今まさに裁断を再開しようと構えた背中へ ドカッと体当たる。
「みぎゃぁッ!?」
地面に重なって伏せた二人の目の前に、勢いで吹っ飛んだ伐採道具の薄刃が落ちてきた。
でも、それは問題じゃない。
「グリディナさ……胸! 少しは気にしてくださいってば!」
そっちでも無い!
「性欲は横に置いときなさい! 急いで立って!」
「え?」
跳ね起きて後方に振り返れば、地面に黒い穴がぽっかり空いていた。
「あ、な?」
のそのそと立ち上がったカールを背に庇い、身構える。
……どういう事? この気配は……
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ