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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第217話 打倒スリュム ……トンキーの為に
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ころじゃなェ、と言うか……」
キリト、クラインは 苦笑い。いや アスナやユイ、リーファも同様だ。
……ちゃんと説明をされれば、いつも通りに『○○○が一番』と言うセリフで終わるのだけど。言ってくれないと判らない状態なリュウキ。 バカ正直に言うのも正直ハードルが高い。ものすごく注目してる皆の前で、言われるのはレイナとて恥ずかしいのは一緒だった。
「皆さん、お兄さんの事が大好きなんですよっ」
「っ……。そう、か。それは嬉しい事、なんだが……。でも、なんでそう言う話になる? ヨツンヘイムでの戦いの話じゃなかったのか?」
感情の機微を感じるのは、ユイにとっては 十八番とも言っていいだろう。ストレートにリュウキに言えるのもユイが適任だったりする。まさかのユイの言葉に戸惑ってしまうリュウキ。
そんな時だ
「……神の剣を持つ妖精……いや、我らが眷族と絆を結びし妖精達よ。どうか、我ら、私と2人の妹からの1つの請願があります。どうかこの国を霜の巨人族の攻撃から救って欲しいのです」
痺れを切らせたのか、或いは 何となく 色々と恥ずかしそうにしている神の剣を入手した妖精に助け舟を出したのか、それは判らないが、話しを進めるのだった。
その後の話についての印象はただ1つだけである。
――話が大きすぎる。
と言う印象だ。
ウルズの話のおかげで、キリトの《階段での失態》は間違いなく忘却の彼方。更に言えば、リュウキの先程の《リュウキとアルゴ、2人っきりの邪神ツアー》も記憶に薄れてしまうものだ。
話の内容は大きすぎるし、非常に多い。
――何故あの空中ダンジョンに《エクスキャリバー》が存在するのか。
――何故 ここヨツンヘイムは 氷と雪で覆われてしまったのか。
――丘の巨人族と霜の巨人族。
――そして、ここで今、何が行われているのか。
まだまだ、内容は多い。
だが、最も衝撃を受けてしまったのは、ウルズの――。
『上層のアルヴヘイムにまで、《スリュムヘイム》を浮き上がらせる事が出来る』
この言葉だった。
かつては《ウルズの湖》とされていた大氷塊に築いた居城こそが、《スリュムへイム》。
霜の巨人族とされているあの人型邪神達の王が《スリュム》であり、ヨツンヘイムを奪った張本人であり、その野望はアルヴヘイムにまで向けられていると言う事だった。
『ンな事したら、アルンの街がぶっ壊れちまうだろうが!!』
話の最中に、クラインの憤慨があったりした。
このクエストにどっぷりとフルダイブしたから、と言えば苦笑いの1つくらいで済みそうだが、話があまりにも大きく、穏やかではない。
そして
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