暁～小説投稿ｻｲﾄ～:ソードアート・オンライン～Another story～第217話打倒スリュム　……トンキーの為に

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キャリバー編
第217話打倒スリュム　……トンキーの為に
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らない笑みをリュウキにみせた。

　状況が状況だったから、即座にはその笑顔の真意が理解出来なかったが、直ぐに理解する事が出来た。何せ長い付き合いだから。

「こっちにゃ、神の剣を持ってる勇者様がいるんだ。負けはない、ってな！！」
「おおー、それもそーね！」
「白銀の勇者様、の復活ですね！」
「きゅるるるっ♪」

　一気にはやし立てる、リズやシリカ、……一緒にピナも。ピナに関しては、本当に助けられた時の記憶でもあるのだろうか？　と思える程のシンクロっぷりである。

　いきなりそんな事を言われて、正直項垂れる、若しくは、キリトに盛大な顔面ストレートのツッコミを見待ってやろうか？　と思えてしまっていた。
　以前、同じように自分を《勇者》と何度も何度もからかい続けていた、チョコレート色の巨漢をダイビング式ドロップキックを撃ちかましたように。

　だけど、ため息を吐くだけにとどまった。
　レイナの期待している姿や、穏やかに、和やかになった皆の笑顔があったから。

「その話は、気になるわね。……白銀の勇者」
「……勘弁してくれ」

　シノンも途中からではあるが、乗っかかってくる。
　尻尾の先がぴょこぴょこと動く時は、本人も楽しんでいる時のモノ、だという事は理解している。遠距離武器を選ぼうとした時、一緒に装備を買いに行った時に、していた仕草と大変酷似しているから。

「と言う事で、ここでリュウキくんには、お披露目して欲しいかな？　神サマの剣っ」

　そんなこんなで、アスナがそう提案をしていた。
　元々、当初からあの数の邪神がいるダンジョンに殴り込みに行こうとしていた故に、出し惜しみをする様な事は考えてなかった。常に装備をしていたら、目立ってしまうだろう、とういう理由で、そこそこしか装備してなかったが……、今回のクエストを無事にクリア出来れば、キリトも伝説級武器所有者(レジェンダリー・ウェポンホルダー)になるだろう。分散される事はありがたい。
　それに、ゲーマーであれば強い武器は常に使ってみたい。使い続けたいと言う欲求もあるのだから。

「じゃあ、黒の剣士様(・・・・・)に、存分にエスコートを頼んでくれ。二刀流を存分に披露してくれるだろうさ。皆」
「ぅ……」

　お返し、と言わんばかりにそう言うリュウキ。

　それが、面白くて、おかしくて、場は笑いと笑顔に包まれた。

　キリトは普段は、片手直剣だ。
　1本しか装備をしていない。だが、今回は違う。リズベット武具店謹製のロングソードに加えて、新生アインクラッドの15層のBOSSからドロップした剣、２本目を久々に背負った。

　二刀流を扱う《黒の剣士》の話は、非常に有名だ。
　リュウキの話題も確かに多いが、時期の間ではキリトの方が広がってい

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