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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第217話 打倒スリュム ……トンキーの為に
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少し違和感を感じていた。
――……こんな、タイミングで、誰も手が出せないタイミングを狙って クエストを生成、発生させた、としたら……?
それが、頭の中を過ぎったのだ。
今は亡き、SAOの世界。あの世界ででは、カーディナルは 主の命令、ではあるものの、役目を全うした。全てを消滅させた。
だが、主の意図しない場所で、悪意が働き……、本来では有り得ない場所に、自分のクローンとも言える者が誕生したのだ。
破壊、消滅した筈なのに……まだ、存在している。
――完全な崩壊を願ったから……?
突拍子もない事、ではある。だが、否定は出来なかった。
リュウキが考えていたそんな時だ。
隣にいたレイナが、リュウキの裾をぎゅっと握った。
「……
ALO
(
ここ
)
も、大切な、場所……だよ。私、また お家が壊れてしまうの……みたくない」
その眼には薄らと涙が浮かび、赤みも帯びていた。
崩落を目の当たりにしたあの時の事を、思い返してしまった様だ。
崩落よりも……、目の前の愛する人が死んでしまうかもしれない状況だった。その悲しみもまた、彼女の脳裏に蘇ってしまったのだろう。
「――――……ん」
リュウキは、鼻歌を 軽く口ずさんだ。レイナにだけ、聞こえる大きさで。
「っ……」
少し、レイナは身体を震わせると、リュウキを見た。
リュウキは、微笑んで答えた。
「大丈夫。……大丈夫だ。皆がいるんだから」
リュウキの笑顔に連動した? と思える様なタイミングで、リーファから声が上がった。
今までは、クラインの『まだ運命の
女
(
ひと
)
とも会えてェのに……』や、リズの『あたしの店……』と言った不安だらけだったのだが、まるで 想いが連動したのか? と思える様なタイミングでリーファが。
「こうなったら、もうやるしかないよ! お兄ちゃんっ!」
リーファは、そう言うと右手にぶら下げた大きなメダリオンを高くかざした。
そのメダリオンは、《ウルズ》から授けられた綺麗にカットされた宝石。それは部分的ではあるが、鮮やかな色を、輝きを放っている。その輝きの1つ1つが、ウルズの。……トンキーの仲間達の数。その光が消えたその時が、全てが終わる。
ウルズの眷族が。トンキーの仲間達が。……そして、アルヴヘイム全体も。
今は、カット面の六割以上が漆黒の闇に沈んでいる。全てを漆黒に染める訳にはいかない。
「そうだな。元々、今日集まったのは、あの城に殴り込んで、《エクスキャリバー》をゲットする為だったんだからな。全部が降りて、護りが薄いんなら、願ったり叶ったりだ」
キリトがそう言うと同時に、にやっ と良い笑顔なのか、企み顔なのか判
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