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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第217話 打倒スリュム ……トンキーの為に
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すれば、幾ら
伝説級武器
(
レジェンダリー・ウェポン
)
だとは言え、リズベット武具店謹製以外の他に目を向けられてるのは、少しばかり寂しい気がするが、強化等で利用をしてくれているから、良いか、とも思ったりしている。伝説の武器を鍛える事が出来る、と言う意味では感謝さえしている部分も勿論あるのだ。そして、ゆくゆくは、その伝説の武器にも負けない物を作ろうとも思えているのだ。
「はぁ、ずっと嫉妬しっぱなしなのは、情けないって思うわよ」
「あ、あははは……」
「きゅるるぅ」
いつでも、どこでも ストレートなシノン。
冷静
(
クール
)
で辛辣なコメントは否応でも現実に引き戻してくれると言うものだ。このヨツンへイムよりも極寒を含んでいるコメントなのだから。シリカもただただ笑っているだけで、否定などしたりせず、ピナはまるでシノンに同意しているかの様に、これまた奇跡的なタイミングで頭を上下に動かしていた。
暫く針のむしろ状態だったキリトだったが……、天災、厄災の隕石を頭にぶつけられたり、炎の矢を脳天に突き刺されるよりは大分マシであろう、と強引に相殺させていた時。
「お兄ちゃん……? そろそろ」
「うん。ずっと、待っててくれてるよ? 早く話を聞こうよー」
リーファとアスナも苦笑いをしながら、指をさした。
その先には、《ウルズ》と名乗った金髪の女性が何処か微笑ましさを醸し出した瞳で待っていた。状況は緊迫していると思えるのだが、ここはまるで空気を読んだかの様な感覚だ。カミサマ、ともなればやはり 器は大きいのだろうか。
だが、彼女の口から発せられたのは、正直 また 波紋を広げる結果となってしまう。
「……偶然、ではありません。貴方の持つその剣。《レーヴァテイン》が、貴方の元に現れたのには勿論、理由があります」
まさか、リュウキの持つ剣についてを語りだしたのだ。正直な所、武器がキーアイテムと言う事は考えてなかった。
これまでのゲームではそう言う展開は多いが、この世界において 『主要の武器を装備しているから、何かイベントが起こる』と言う事はなく、基本的に 『イベントをクリアして 武器(伝説級を含む)やアイテムを手に入れる』と言う事が多いのだ。時期的には 似たような期間だが、まさか連動をしているとはこの場の誰もが思わなかった。
「かの剣は、
神の剣
(
レーヴァテイン
)
。アース神族が持ちいる中でも、特に強く、そして美しいとされている剣です。……鍛え上げたのは腕は確かな《ロキ》です。……神族の中でも特に変わり者とされているロキが何を思ったのか、いや、或いは単なる気まぐれなのか、判りませんが、その剣に 結界を施し、ここ《ヨツンヘイム》へと封じていたのです。……その封印の解除方法は、単純明快《霜の巨人族を倒す》事」
ウル
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